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You were born to be mine
第6章 新章 2話
それから母親の公認のもと付き合いが始まった。


けど………
現実を感じるのに時間は掛からんかった。



ある日オレと咲希はデートしてた。


「久保さん?」


呼び止める声に咲希は慌ててつないだ手を離した。
オレには声の主がわかってたし、もっぺん咲希の手を握り直した。


「大丈夫なん?」

「当たり前や!」

「久保さん、こんにち……わ……」


こないだ仕事したクライアントの担当者や。


「こんにちわ、真木さん。 先日はお世話になりました。」

「い、いえ、こちらこそ。」

「あ、真木さん、これオレの彼女ですわ。」

(゜〇゜;)



「はじめまして。」


咲希が会釈した。


「あ、は、はじめまして。」


真木さん、大人のアンタがそんなんでどうすんの!?


「そしたらまた仕事場で。」


オレは会話を早々にきりあげて歩き始めた。


「陵ちん、会社の人?」

「いや、取引先の人。」

「あんなん言うて大丈夫?」

「何が? オレ、変なコト言うたか?」

「サキのコト彼女って…」

「彼女を彼女って何が悪いねんな? 変なコトいうなや。」

「ゴメン、行こ。」


この時は大したことない出来事やった。
けど、確実にきっかけにはなってた。



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