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「S」と「M」の日々
第4章 悠の劣情

昨夜、みぃ子からデートに行けなくなったと連絡がきた。

仕方ないことだから咎めたりしなかった。

姉ちゃんは、そんなんだと使い捨てられるよーとかおもしろ半分で言ってくるけどみぃ子はそんな人じゃない。

僕は特にすることもないので出かけることにした。


街は、休日という事もあり家族連れや学生の群れやカップルなどでごった返していた。

さーっと店を見てみたけど、特に良さそうなものもなくてなんとなくいつもは入らないような雑貨屋に入ってみた。

女の子達がほとんどで男一人で入っているのは僕だけのようだ。

ちょっと恥ずかしいが、みぃ子に何かあげてみようと思い、めぼしいものを探すことにした。

指輪かネックレスか髪留めか悩む。

指輪は…結婚とかの時にしようかな。

ネックレスは学校につけていくと先生に見つかると怒られるしな…。

ここはいつでも使えるし髪留めにしようかな。

僕はみぃ子にあいそうな青いリボンがアクセントの髪留めを買って店を出た。

外に出た瞬間僕の視界の端にみぃ子が居たような気がしてそちらを見た。

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