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欲灯
第1章 浮気男
そうして二人はカラオケボックスをあとにした。
(よかった、怖いお兄さんとか出てこなかった・・・・・・)
(そういや、お金も請求されなかったな・・・・・・)
(カラオケ代だけで済んだわ・・・・・・)
「あ、雨あがってますよ」
ビルの外に出ると、一時的に雲が切れたようで、雨が止んでいた。
「これから、莉奈ちゃんは・・・・・・ご主人様かな?」
莉奈は無言の笑顔で返した。
「啓介さん・・・・・・は?」
「俺は、帰ろうかな」
「そうですか。じゃあ・・・・・・私はあっちなので・・・・・・」
莉奈は駅の向こうの西口方面を指さした。
「うん」
(連絡先・・・・・・は、まぁいっか)
「それじゃ、ありがとうございました・・・・・・」
「ありがとうって・・・・・・なんか変だね」
照れ臭そうに笑う啓介。
「ですね」
つられ笑いをする莉奈。
「じゃあ」
「はい、じゃあ・・・・・・」
それぞれが背中を向けて歩き出す。
二人は一度も振り返ることはなかった。
(凄かった・・・・・・やっちゃったよ・・・・・・って、ホントにやったんだよな!?)
指の匂いを嗅ぐと、乾いた愛液が粉をふき、甘いメスの匂いを漂わせている。
その匂いを鼻の奥深くに吸い込み、悦に入る啓介。
(遥、許してくれ、な。男は時に、獣になるんだ・・・・・・)
軽快なステップで濡れたアスファルトを駅に向かい歩く。
(帰ったら・・・・・・飯食って・・・・・・オナニーしよう)
雲の切れ間から僅かに光が差し、啓介の背中を照らした。
(バレなければ・・・・・・浮気じゃない!・・・・・・よし!!)
啓介は、『セックス後の一服』を忘れるくらい、まだ余韻の中にいた。
(よかった、怖いお兄さんとか出てこなかった・・・・・・)
(そういや、お金も請求されなかったな・・・・・・)
(カラオケ代だけで済んだわ・・・・・・)
「あ、雨あがってますよ」
ビルの外に出ると、一時的に雲が切れたようで、雨が止んでいた。
「これから、莉奈ちゃんは・・・・・・ご主人様かな?」
莉奈は無言の笑顔で返した。
「啓介さん・・・・・・は?」
「俺は、帰ろうかな」
「そうですか。じゃあ・・・・・・私はあっちなので・・・・・・」
莉奈は駅の向こうの西口方面を指さした。
「うん」
(連絡先・・・・・・は、まぁいっか)
「それじゃ、ありがとうございました・・・・・・」
「ありがとうって・・・・・・なんか変だね」
照れ臭そうに笑う啓介。
「ですね」
つられ笑いをする莉奈。
「じゃあ」
「はい、じゃあ・・・・・・」
それぞれが背中を向けて歩き出す。
二人は一度も振り返ることはなかった。
(凄かった・・・・・・やっちゃったよ・・・・・・って、ホントにやったんだよな!?)
指の匂いを嗅ぐと、乾いた愛液が粉をふき、甘いメスの匂いを漂わせている。
その匂いを鼻の奥深くに吸い込み、悦に入る啓介。
(遥、許してくれ、な。男は時に、獣になるんだ・・・・・・)
軽快なステップで濡れたアスファルトを駅に向かい歩く。
(帰ったら・・・・・・飯食って・・・・・・オナニーしよう)
雲の切れ間から僅かに光が差し、啓介の背中を照らした。
(バレなければ・・・・・・浮気じゃない!・・・・・・よし!!)
啓介は、『セックス後の一服』を忘れるくらい、まだ余韻の中にいた。