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欲灯
第3章 調教男
『ギ・・・・・・ガラ・・・・・・』
鉄製の引き戸を開けると、電気のついていない、せまい窓から差し込む夕陽だけで照らされた室内に、男がひとり立っていた。
跳び箱やマットなど、部活では使用しない、授業でもたまにしか使わないような用具が、邪魔扱いをされ、追いやられたようにオレンジ色に照らされている。
そうして邪険にされても綺麗に整頓されているのは、この男が体育教師であり、この倉庫の管理人で、週に2回は掃除をしているからだ、という事を、瑞樹と歩美は最初にこの男を脅した時に聞いていた。
ここの鍵も1つしかなく、『普段は彼が管理している』という秘密もその時に聞いた。
「・・・・・・もう勘弁してくれよお・・・・・・」
腰に手を当て、困まり果てた表情で男は訴えてきた。
そのセリフを掻き消すように、妖しい光を帯びた瞳の瑞樹が挨拶をした。
「おまたせー、堀井センセっ」
「楽しみにしてたくせにー」
人差し指をクルクルと回しながら歩美がおどける。
「なにを馬鹿な事言ってんだよ・・・・・・」
「・・・・・・まぁいいや。センセ、ジャージおろして」
『ガチャ・・・・・・』
瑞樹の背後で歩美の施錠する音が響く。
「おまえらさ、いい加減に」
「はやくー。・・・・・・バラすよ?」
瑞樹が堀井に向けた携帯電話の画面には、堀井が明らかに若い女性の肩を抱き、ラブホテルに入ろうとしているところを隠し撮りされたらしき写真が映し出されていた。
「ぐ・・・・・・」
鋭い視線で奥歯を噛み締めた堀井は、観念したようにジャージのズボンに手をかけた。
「あは。奥さんにバレたらリコーンだね、リコーン」
携帯電話を左右に振り、クスクスと瑞樹が笑う。
「それで『バラされたくなかったら携帯貸して』言ったら、本当に貸すとか、あはは」
歩美も、したり顔で笑う。
「あのハメ撮りムービー見ちゃ、ねえセンセ。『やってない』は無理だよねえ」
鉄製の引き戸を開けると、電気のついていない、せまい窓から差し込む夕陽だけで照らされた室内に、男がひとり立っていた。
跳び箱やマットなど、部活では使用しない、授業でもたまにしか使わないような用具が、邪魔扱いをされ、追いやられたようにオレンジ色に照らされている。
そうして邪険にされても綺麗に整頓されているのは、この男が体育教師であり、この倉庫の管理人で、週に2回は掃除をしているからだ、という事を、瑞樹と歩美は最初にこの男を脅した時に聞いていた。
ここの鍵も1つしかなく、『普段は彼が管理している』という秘密もその時に聞いた。
「・・・・・・もう勘弁してくれよお・・・・・・」
腰に手を当て、困まり果てた表情で男は訴えてきた。
そのセリフを掻き消すように、妖しい光を帯びた瞳の瑞樹が挨拶をした。
「おまたせー、堀井センセっ」
「楽しみにしてたくせにー」
人差し指をクルクルと回しながら歩美がおどける。
「なにを馬鹿な事言ってんだよ・・・・・・」
「・・・・・・まぁいいや。センセ、ジャージおろして」
『ガチャ・・・・・・』
瑞樹の背後で歩美の施錠する音が響く。
「おまえらさ、いい加減に」
「はやくー。・・・・・・バラすよ?」
瑞樹が堀井に向けた携帯電話の画面には、堀井が明らかに若い女性の肩を抱き、ラブホテルに入ろうとしているところを隠し撮りされたらしき写真が映し出されていた。
「ぐ・・・・・・」
鋭い視線で奥歯を噛み締めた堀井は、観念したようにジャージのズボンに手をかけた。
「あは。奥さんにバレたらリコーンだね、リコーン」
携帯電話を左右に振り、クスクスと瑞樹が笑う。
「それで『バラされたくなかったら携帯貸して』言ったら、本当に貸すとか、あはは」
歩美も、したり顔で笑う。
「あのハメ撮りムービー見ちゃ、ねえセンセ。『やってない』は無理だよねえ」