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欲灯
第4章 淫乱女
「わぁ・・・・・・最高の眺めじゃん」

歩美は背中で今日初めて会ったばかりの男、青柳の声を感じていた。

「歩美ちゃん、もうちょっとお尻、突き出して」

(相変わらず赤井さんは調子がいいなぁ・・・・・・)





歩美は初めて赤井に抱かれた日を思い出していた。





その日も兄の帰宅が遅れるという事で、赤井は兄の部屋でひとり本を読んで待っていた。

こういった事は今まで何度もあり、その度に母親に頼まれては、兄の部屋で待つ赤井にお茶を運んでいた。

いつもなら「お、歩美ちゃん、ありがとね!」で終わるのだが、その日は「歩美ちゃん、今ヒマ? ヒマなら一緒にゲームしない?」と誘われた。

何度も顔を合わせている仲だったから、歩美は赤井の誘いに乗った。

そして今日みたいに赤井にゲームのセッティングを頼まれた時に、気を許していたのだろう、うっかりパンティを見せていた。

赤井は四つん這いの歩美のお尻に「お尻、凄く綺麗だね。俺、尻フェチなんだ」と、いやらしい言葉を投げかけ、お尻に触れ、驚いた歩美の唇にキスをしてきた。

それから歩美は、雰囲気に負け、赤井とセックスに及んだ。

階下に母親がいるというのに・・・・・・。

兄がもうすぐ帰ってくるというのに・・・・・・。

だからこそ、燃えに燃えた。

久しぶりの男の肌。

荒い息遣い。

ゴツゴツした指。

放課後の、シャワーすら浴びていない下半身を執拗にクンニする赤井に「変態~」と言ったら、「これが大人のセックスなんだよ」と返された。



大人のセックス。



赤井さんの顔も、調子の良い性格も、甘ったるい話し方も好みじゃない。

セックスも変態じみているし、オチンチンもとりわけ大きいわけでもないし、何だったら若干早漏気味で、もしこれがすぐに復活してくれない粗チンだったら蹴飛ばしてやりたいくらい。



セックス、ご無沙汰だったからかもしれない。

すぐイッちゃった。

それでもしつこくクンニしてくる。

こんなの初めて。



これが、大人のセックス。



甘美な響き。



これがあたしと赤井さんの、秘密。


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