この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
欲灯
第4章 淫乱女
「あ、こんな時間! ヤベ、帰んなきゃ!」
突然思い出したかのように空気を割り、青柳が帰り支度を始める。
「ちょ、青柳、おまえ・・・・・・」
「あまり長居出来ないって言ったよな? 啓介にもよろしく言っといてよ」
「あ、まぁ・・・・・・でもおまえ、何も今すぐ逃げなくても・・・・・・おい青柳ぃ」
「・・・・・・すまんね。歩美ちゃん、飲み会でまた会おうね、ね?」
「あ、はい・・・・・・また」
「ちょいちょい! それ、持ってけよなぁ」
赤井が指した先に転がるジッポライターを一瞥し「俺、吸わねぇしなぁ」と遠慮する。
「今からあの人に会うんだろう? ならあの人にでもあげりゃいいじゃんよぉ」
「あー、うん。まぁ・・・・・・」
渋々と了承した青柳が、拾い上げてポケットにしまい込んだ。
「じゃぁ赤井、歩美ちゃん、行くわ。・・・・・・えっと、仲良く、な」
「おいおい、変な冗談やめろよぉ!」
「青柳さん、楽しかったです。はい、あたし『たち』仲良くやりますから」
その声を背中で受けながら、青柳は逃げるように部屋から出て行った。
「おいおいおい、歩美ちゃんもぉ。いじめるなよぉ」
「いじめてないですよ、本気ですよ?」
「・・・・・・っと。まいったなぁ・・・・・・」
「赤井さんが、あたしの火をつけてしまったんですよ?」
「でも歩美ちゃんさ、たった今青柳ともエッチしてさ・・・・・・」
「それはこれからも、それでいいですよ。赤井さんも、自由にどうぞ。
・・・・・・ただね、寂しいんです。
・・・・・・なんか、どこかで鎖に繋がってないと・・・・・・地面がないような、飛んでっちゃうような・・・・・・。
青柳さんに抱かれて気付いたんです。赤井さんが良いなって」
「・・・・・・まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいけどさぁ・・・・・・。俺、啓介の友達だよ?」
「わかってて手を付けたんでしょ? 関係ないよ」
「でも俺、何の取り柄もない男だよ?」
「取り柄はこれから探していこうよ。あたしもだし」
「でもでも俺、ただのヤリチン・・・・・・だよ?」
「わかってるよ・・・・・・大丈夫。
あたしだって
ただの淫乱女だから」
突然思い出したかのように空気を割り、青柳が帰り支度を始める。
「ちょ、青柳、おまえ・・・・・・」
「あまり長居出来ないって言ったよな? 啓介にもよろしく言っといてよ」
「あ、まぁ・・・・・・でもおまえ、何も今すぐ逃げなくても・・・・・・おい青柳ぃ」
「・・・・・・すまんね。歩美ちゃん、飲み会でまた会おうね、ね?」
「あ、はい・・・・・・また」
「ちょいちょい! それ、持ってけよなぁ」
赤井が指した先に転がるジッポライターを一瞥し「俺、吸わねぇしなぁ」と遠慮する。
「今からあの人に会うんだろう? ならあの人にでもあげりゃいいじゃんよぉ」
「あー、うん。まぁ・・・・・・」
渋々と了承した青柳が、拾い上げてポケットにしまい込んだ。
「じゃぁ赤井、歩美ちゃん、行くわ。・・・・・・えっと、仲良く、な」
「おいおい、変な冗談やめろよぉ!」
「青柳さん、楽しかったです。はい、あたし『たち』仲良くやりますから」
その声を背中で受けながら、青柳は逃げるように部屋から出て行った。
「おいおいおい、歩美ちゃんもぉ。いじめるなよぉ」
「いじめてないですよ、本気ですよ?」
「・・・・・・っと。まいったなぁ・・・・・・」
「赤井さんが、あたしの火をつけてしまったんですよ?」
「でも歩美ちゃんさ、たった今青柳ともエッチしてさ・・・・・・」
「それはこれからも、それでいいですよ。赤井さんも、自由にどうぞ。
・・・・・・ただね、寂しいんです。
・・・・・・なんか、どこかで鎖に繋がってないと・・・・・・地面がないような、飛んでっちゃうような・・・・・・。
青柳さんに抱かれて気付いたんです。赤井さんが良いなって」
「・・・・・・まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいけどさぁ・・・・・・。俺、啓介の友達だよ?」
「わかってて手を付けたんでしょ? 関係ないよ」
「でも俺、何の取り柄もない男だよ?」
「取り柄はこれから探していこうよ。あたしもだし」
「でもでも俺、ただのヤリチン・・・・・・だよ?」
「わかってるよ・・・・・・大丈夫。
あたしだって
ただの淫乱女だから」