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欲灯
第1章 浮気男
「ご主人様」
啓介は莉奈の言葉を繰り返した。
(大学を卒業し、社会人になり、彼女もいる、今までそれなりに遊んできた。
性については最低限、いや、もう少しは、知識を持っているつもりだ。
だから勿論、目の前の、今日さっき初めて会ったばかりの女性がノーパンで「私を犯してください」と言って、それが「ご主人様の命令なんだ」と言えば、どういう話かくらいはわかる。
今の彼女、遥とでだってセックスの時に目隠しをしたり、タオルで両手の自由を奪ったり、射精するまでずっと手を使わずフェラチオをさせたりした時だってある。
うん……僕は、Sだ。
Sのつもりで24年間、過ごしてきたつもりだ。
で、だ。
この莉奈という子は、いったいどういう訳でこんな事になってるんだろう?
もしかしたら、脅されているのかもしれない……もしくは……罰ゲームとか……?)
「あの、ご主人様……って?」
「えっと、私は……その……ご主人様の……奴隷で……」
「奴隷って……だからといってなにも……」
(なにも、君みたいな綺麗な子が……奴隷って……。むしろ、その大きな力のある目、長身のモデル級スタイルを見たら、ふつう君の方が奴隷を2~3人飼ってそうだよ?
しかも誰でもいいんだろうね、駅で適当に逆ナンして引っ掛かった俺に「犯してください」って……。そりゃ君とデキるなら……したいけど……)
と、言い掛けたが、啓介は言葉を瞬時に飲み込んだ。
「あ……、プレイなんです。『他の男に犯されてこい』っていう……」
「いや、まぁ、そうだろうけど……お金……ないよ?」
「いえいえ、そういうんじゃないですから!お金とか、いらないですから」
「う、うん……まぁ、それなら……ていうか、え、こういう事、よくするの?」
「……はい。過去に一度……」
「……嫌じゃなかった?ご主人様ならまだしも、知らない人に抱かれるのって」
「私だって、選んでますよ?」
啓介の目の奥に潜む「本能」を見透かすように、莉奈は強い眼差しを向けてくる。
「あ、うん……」
「ご主人様も、私からの報告を聞いて喜んでくれるんで」
「うん……でもさ、俺でいいの?」
「はい、もちろんです」
啓介は莉奈の言葉を繰り返した。
(大学を卒業し、社会人になり、彼女もいる、今までそれなりに遊んできた。
性については最低限、いや、もう少しは、知識を持っているつもりだ。
だから勿論、目の前の、今日さっき初めて会ったばかりの女性がノーパンで「私を犯してください」と言って、それが「ご主人様の命令なんだ」と言えば、どういう話かくらいはわかる。
今の彼女、遥とでだってセックスの時に目隠しをしたり、タオルで両手の自由を奪ったり、射精するまでずっと手を使わずフェラチオをさせたりした時だってある。
うん……僕は、Sだ。
Sのつもりで24年間、過ごしてきたつもりだ。
で、だ。
この莉奈という子は、いったいどういう訳でこんな事になってるんだろう?
もしかしたら、脅されているのかもしれない……もしくは……罰ゲームとか……?)
「あの、ご主人様……って?」
「えっと、私は……その……ご主人様の……奴隷で……」
「奴隷って……だからといってなにも……」
(なにも、君みたいな綺麗な子が……奴隷って……。むしろ、その大きな力のある目、長身のモデル級スタイルを見たら、ふつう君の方が奴隷を2~3人飼ってそうだよ?
しかも誰でもいいんだろうね、駅で適当に逆ナンして引っ掛かった俺に「犯してください」って……。そりゃ君とデキるなら……したいけど……)
と、言い掛けたが、啓介は言葉を瞬時に飲み込んだ。
「あ……、プレイなんです。『他の男に犯されてこい』っていう……」
「いや、まぁ、そうだろうけど……お金……ないよ?」
「いえいえ、そういうんじゃないですから!お金とか、いらないですから」
「う、うん……まぁ、それなら……ていうか、え、こういう事、よくするの?」
「……はい。過去に一度……」
「……嫌じゃなかった?ご主人様ならまだしも、知らない人に抱かれるのって」
「私だって、選んでますよ?」
啓介の目の奥に潜む「本能」を見透かすように、莉奈は強い眼差しを向けてくる。
「あ、うん……」
「ご主人様も、私からの報告を聞いて喜んでくれるんで」
「うん……でもさ、俺でいいの?」
「はい、もちろんです」