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欲灯
第6章 寝盗男
職場の何人かで食事に行った時、伊藤と三島は急激に距離を縮めた。

それから、店長という特権を利用して、なるべく同じ日にシフトを組んだ。

そして、初めて二人だけで食事に行った。

映画館や美術館、夜の高速道路をドライブもした。

三島にしてみれば、若い今の彼氏とは違う、大人の匂いに少しだけ憧れを抱いた。



伊藤は三島に心を許し、家庭の事情を吐露した。

子供が出来ない事。

恐らくそれが理由だろう、セックスレスになった事。

本当は性欲は強いのに、なぜか妻とはセックスに至らない事。



三島もまた、恋人に対する不満を漏らした。

平日の夜にファミレスで夕食をして、ラブホテルに行くだけの日々。お洒落なレストランだってたまには行きたいし、親の車じゃ夜のドライブも満足に出来ないと嘆いた。



その夜、

妻のいる伊藤と恋人のいる三島は、職場の店長とバイトという垣根を越え、男と女の関係になった。

それからは、閉店後の店内や車の中、公園など色んな所で愛し合った。



そして、今の伊藤の性癖が覚醒するきっかけになったのは、一泊二日の不倫旅行に行った時だった。



ちょっとした露出プレイのつもりで入った混浴温泉。

遅い時間だったが、一人だけ入浴客がいた。

伊藤は面白がって三島にタオルを外させた。

白い肌にボブヘアー、鎖骨が浮き、その下にDカップほどのもち肌の胸、

桃色の乳頭、やや肉の付いた腹、少なめの陰毛、モデル体型とまではいかないが、男性の目を引くには十分な体型。

赤らんだ頬、長い睫毛、大きく黒い瞳、厚い唇・・・・・・

その入浴客、三十代くらいの男の目が、三島の女子大生という若い体を視線で犯した。



その三島を犯す視線を見て、伊藤のペニスはいきり立った。

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