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欲灯
第6章 寝盗男
それから伊藤は三島を抱く度に、あの『混浴の夜』を思い出しながら射精に向かった。

時にペニスを模ったディルドやバイブを使い、擬似3Pのシチュエーションに耽っていた。



やがて伊藤は、好きが高じて『ネトラレ男の灯』というサイトを『岬タケル』という偽名で立ち上げた。

同じネトラレ願望を持つ者、ネトラレでなく寝盗る方に快楽を見い出す者、そういう者達のコミュニケーションの場となり、やがて伊藤はネットで知り合った男性に三島を抱かせた。

三島も、伊藤の性癖は理解出来なかったが、見知らぬ男性と伊藤の目の前でセックスする事を楽しんだ。

伊藤はエスカレートし、ハプニングを装い自分の友人に三島を抱かせた。

更に、二人の職場で働いていた男の送別会の三次会で、主役の男に三島を抱かせ、童貞を奪わせた。

それからは、サイトを通じて知り合った男達を中心に、色々な男に色々なセックスをさせていった。




そんなある日、『キヨマサ』と名乗る、伊藤と同い年くらいの四十代とおぼしき男性からメールが届いた。


『私にミイさんを縛って犯させてもらえませんか? それと、友人の息子(十代童貞)を連れて行ってもよろしいですか?』

なんて変質的な人だろうと驚愕したと同時に、伊藤の下半身は疼いた。





2つ返事でOKを出し、今日、これからこのラブホテルのパーティルームで待ち合わせとなった。



薄暗い室内。

全裸で猿ぐつわを口にした三島。

顔をバラさないように、二人共サングラスをかけた。

缶ビールを空にする前に、部屋の呼び鈴が鳴った。

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