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第1章 　

「そう？　でも私はあなただけでいいわ……あなたもでしょ？」
「うん、もちろんそうだよ。私も君としているだけで満足だ……」

そうやってゆっくりと妻の中を動きながら会話します。
私はこのスタイルで射精できるですが、妻はこの私の動きだけでは、もちろんイケません。

私は射精する前に妻をイカせなければなりません。
イケないセックスの後は、妻は不機嫌になるからです。
妻をイカせる方法があります。
それも、短時間で。

もう今では決まった“儀式”のようになっています。

そろそろイカせようと思ったとき、私はグラインドの動きから“抜き挿し”するピストン運動に変えます。
少しして、妻もイク気になって喘ぎ始めたとき、いきなりペニスを抜くのです。

そしてすぐ身体を離すと、今度は妻の足をＭ字に折り曲げ、妻の股間に顔をうずめ、妻のクリトリスを舐め上げます。

時折、びちょびちょになった妻の割れ目を吸い上げます。
音を立てて。
顔を固定して舌だけ早いスピードで動かします。
手は、伸ばして妻の乳首をいじくります。

妻が“中”の刺激から、今度は“外”の刺激に集中し始め、また声を上げ、身をよじりだ

すと、今度は舐めるのを止めます。

そして、すぐさま、また妻にペニスを挿入して、激しく突いてあげます。

また中の刺激でイキそうな雰囲気になると、またペニスを抜いて、また妻のクリトリスを舐め上げます。

その繰り返しをしてあげると、段々、挿れるたびに膣内がきつくなってきます。
ペニスを挿れるときの抵抗が増してきます。
そして“突く”“舐める”を１分程度ずつ繰り返すと、数回後には、きつい膣内を押し広げるように、ゆっくりペニスを挿し込んだワン・ストロークだけで、妻はイッてしまいます。

ポイントは“中”でも“外”でもイク気になったとき止めては、また違う箇所に刺激を与えることです。

二か所を焦らし続けるのです。
でも焦らしながらも、どちらか片方は快感が与え続けられているのです。

傍から私たちの“儀式”を見たら滑稽に映るでしょうが、ただ絶頂に導くための行為なので、目的が達成出来れば、それでいいのです。