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アブノーマルな魔界 ~永久快楽とリョナ娘~
第2章 堕ちた少女 ~主人と執事の愛玩令嬢~
あまりの心地良さに、フィリアが微睡みかけた時だった。
コンコン、と部屋のドアをノックする音が響いた。
「っ!」
「案ずるな、執事にお前の服を用意させただけだ」
驚くフィリアを宥めるようにジルヴェラスは声をかけ、上半身を起こした。
「……旦那様、宜しいでしょうか」
「ああ、入れ」
「あ…!」
フィリアは慌ててシーツを自分の体に巻き付ける。
「失礼致します」
カチャリとドアを開けて入ってきたのは、燕尾服を着て眼鏡をかけた、金髪の男。
「ああ、そちらのお嬢様もお目覚めでしたか。おはようございます、お嬢様」
「えと、あの…お嬢様だなんて……」
胸に手を当てて頭を下げる執事に、慣れない呼び方をされ、フィリアは戸惑った。
「お嬢様という呼ばれ方はお嫌ですか? では、フィリア様とお呼びすれば宜しいでしょうか?」
「さ、様付けだなんて…恥ずかしい、です…」
「お前は本当にすぐ赤くなるな、フフ」
「お可愛らしいです」
「っ……」
2人にからかわれ、フィリアは耳まで赤くなって俯いてしまう。
しかし、すぐに小さな疑問を抱いて顔の赤みが引いた。
「あ、あの…どうして、私の名前…」
「旦那様からお聞きしました。昨日、旦那様が貴女様を抱き抱えられてお帰りになった際、これから共に暮らしていくにあたりお名前を知っておかなければと思いまして」
「そう、ですか……」
「ですから、貴女様の事はお嬢様、もしくはフィリア様とお呼び致しますので、ご念頭に」
そこまで言って、執事はふと何かを誤った様子で表情を僅かに顰めた。
「申し遅れました。私は旦那様のお世話をさせて頂く執事、名をリオルドと申します。この度、旦那様のご指示によりお嬢様のお世話をさせて頂く事になりました」
恭しく頭を下げて挨拶をしながら、リオルドと名乗る執事はそう畏まる。
「お、お世話って……」
「私はこれでも魔界の社交界ではある程度名が知られていてな。そちらに行かなければならない事もある。私が出掛けて離れている間、お前を守る世話係としてこいつを就ける」
「作用でございます。お嬢様の起床から就寝まで、全てをお世話致します」
コンコン、と部屋のドアをノックする音が響いた。
「っ!」
「案ずるな、執事にお前の服を用意させただけだ」
驚くフィリアを宥めるようにジルヴェラスは声をかけ、上半身を起こした。
「……旦那様、宜しいでしょうか」
「ああ、入れ」
「あ…!」
フィリアは慌ててシーツを自分の体に巻き付ける。
「失礼致します」
カチャリとドアを開けて入ってきたのは、燕尾服を着て眼鏡をかけた、金髪の男。
「ああ、そちらのお嬢様もお目覚めでしたか。おはようございます、お嬢様」
「えと、あの…お嬢様だなんて……」
胸に手を当てて頭を下げる執事に、慣れない呼び方をされ、フィリアは戸惑った。
「お嬢様という呼ばれ方はお嫌ですか? では、フィリア様とお呼びすれば宜しいでしょうか?」
「さ、様付けだなんて…恥ずかしい、です…」
「お前は本当にすぐ赤くなるな、フフ」
「お可愛らしいです」
「っ……」
2人にからかわれ、フィリアは耳まで赤くなって俯いてしまう。
しかし、すぐに小さな疑問を抱いて顔の赤みが引いた。
「あ、あの…どうして、私の名前…」
「旦那様からお聞きしました。昨日、旦那様が貴女様を抱き抱えられてお帰りになった際、これから共に暮らしていくにあたりお名前を知っておかなければと思いまして」
「そう、ですか……」
「ですから、貴女様の事はお嬢様、もしくはフィリア様とお呼び致しますので、ご念頭に」
そこまで言って、執事はふと何かを誤った様子で表情を僅かに顰めた。
「申し遅れました。私は旦那様のお世話をさせて頂く執事、名をリオルドと申します。この度、旦那様のご指示によりお嬢様のお世話をさせて頂く事になりました」
恭しく頭を下げて挨拶をしながら、リオルドと名乗る執事はそう畏まる。
「お、お世話って……」
「私はこれでも魔界の社交界ではある程度名が知られていてな。そちらに行かなければならない事もある。私が出掛けて離れている間、お前を守る世話係としてこいつを就ける」
「作用でございます。お嬢様の起床から就寝まで、全てをお世話致します」