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アブノーマルな魔界 ~永久快楽とリョナ娘~
第1章 魔法使いの末路 ~淫らなる欲に濡れた世界~
ゴゥッと風が唸った、その瞬間。
「きゃあっ!」
叩き付けるような突風に襲われ、フィリアは数メートル後ろに飛ばされ地面に倒れ込んだ。
草地だった事が幸いして、大きな怪我は免れた。
「う…っ……」
「ひよっ子にしては、なかなか見所があるようだ」
「!」
風によって土煙は霧散し、元の風景が広がる。
変わっている事といえば、大きなクレーターが1つできている事くらいだ。
「魔法の使い方は中の上、といったところか」
そのクレーターの中央に、先程のようにフィリアを嘲笑するジルヴェラスの姿があった。
その片手には、光の球が1つ浮いていた。
「そん…な……」
掠り傷すら負わず、自分の得意技を呆気なく丸め込まれてしまいショックが隠せない。
「残念だったな。それにしても、お前は人間とは思えぬほど澄んだ美しい魔力を持っているな。よほど良い師に習ったとみえる」
ジルヴェラスは光の球を眺めながらくつくつと笑った。
「さて、これでお前の力は概ね把握した。次は私の力をお前に教えてやろう」
「あ……」
フィリアの表情が強ばる。
教えずとも、自分の力が彼の足元にも及ばない事は肌身に感じている。
フィリアがそれを理解している事を承知の上で、ジルヴェラスは自分の力を見せ付けようとしているのだ。
クレーターの外へ、歩を進める。
「私の手にあるのは、今お前が放った光球の1つだ」
一歩、一歩、フィリアとの距離が縮まっていく。
絶望と恐怖で、フィリアはその場から動けない。
「お前の魔力で作られた物だが、今は私の魔力がコーティングされている。つまり、今これをコントロールできるのはお前ではなく、私という事になる」
とうとう、すぐ近くまで来た。
「…っ…!」
「その怯えた顔、たまらなくそそるぞ……クククッ」
目を細めて、残酷な笑みを浮かべた。
光球を持つ手が、フィリアに向けられる。
「きゃあっ!」
叩き付けるような突風に襲われ、フィリアは数メートル後ろに飛ばされ地面に倒れ込んだ。
草地だった事が幸いして、大きな怪我は免れた。
「う…っ……」
「ひよっ子にしては、なかなか見所があるようだ」
「!」
風によって土煙は霧散し、元の風景が広がる。
変わっている事といえば、大きなクレーターが1つできている事くらいだ。
「魔法の使い方は中の上、といったところか」
そのクレーターの中央に、先程のようにフィリアを嘲笑するジルヴェラスの姿があった。
その片手には、光の球が1つ浮いていた。
「そん…な……」
掠り傷すら負わず、自分の得意技を呆気なく丸め込まれてしまいショックが隠せない。
「残念だったな。それにしても、お前は人間とは思えぬほど澄んだ美しい魔力を持っているな。よほど良い師に習ったとみえる」
ジルヴェラスは光の球を眺めながらくつくつと笑った。
「さて、これでお前の力は概ね把握した。次は私の力をお前に教えてやろう」
「あ……」
フィリアの表情が強ばる。
教えずとも、自分の力が彼の足元にも及ばない事は肌身に感じている。
フィリアがそれを理解している事を承知の上で、ジルヴェラスは自分の力を見せ付けようとしているのだ。
クレーターの外へ、歩を進める。
「私の手にあるのは、今お前が放った光球の1つだ」
一歩、一歩、フィリアとの距離が縮まっていく。
絶望と恐怖で、フィリアはその場から動けない。
「お前の魔力で作られた物だが、今は私の魔力がコーティングされている。つまり、今これをコントロールできるのはお前ではなく、私という事になる」
とうとう、すぐ近くまで来た。
「…っ…!」
「その怯えた顔、たまらなくそそるぞ……クククッ」
目を細めて、残酷な笑みを浮かべた。
光球を持つ手が、フィリアに向けられる。