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第1章 入学

私達の通う学校は家からすごく離れていて、なんと港からフェリーに乗らなければ行けないような弧島に校舎を構えていた。


ちょっとホームシックになったからって帰れないなぁ…。

「理々！見ろよ！寝泊まりする部屋の写真載ってる！すっげぇ豪華だな！？｣


船に乗ってる間大和は能天気に学校のガイドを眺めていた。


｢男は一人部屋…女は相部屋か！俺は男に生まれてよかったよ｣

｢別に相部屋でもいいもん！あ！ほら、男子だって一年間のうちの１ヶ月は相部屋って書いてあるじゃん！｣

｢別に１ヶ月くらい…｣


そんなことを言い合っている間にフェリーは島に着いた。


学校に着いてクラス分けの掲示板を見る。


｢大和、クラス同じだぁ！｣

｢………なんかおかしくねぇか？｣

｢何がぁ？｣

｢うちのクラスに女子が理々しかいない｣

｢あれ？本当だぁ…他のクラスも女の子１人ずつなんだねぇ？｣


そういえば、校舎に入っていく人達はみんな男子ばかりで先生も男の先生しかいない。


女の子の入学志望者少なかったのかなぁ？


私はまだ安易なことしか考えられなかった。