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濃厚ピンク学園
第8章 相部屋交代
それから数日間。
東野君と同室で幸せな時間を過ごしていた。
しかし、その時間も長く続かなかった。
ある日の授業中。
東野君は倒れた。
今度はお部屋で休んでいれば治る状態ではなく、東野君は入院することになってしまった。
しばらく学校から離れる事になる。
入院が長引くと最悪の場合学校に戻ってこないかもしれなかった。
もともと東野君は体が弱く、授業を休む事が多かった。
「理々…ごめんな…俺、絶対に戻ってくるから……待ってて…」
私は船が出るギリギリまで東野君のそばにいた。
この数日間で東野君の存在が大きくなっていて…私にとって大切な人になっていた。
離れるなんて嫌だった…私はずっと泣いていた。東野君はそんな私の頬を手で包んでくれる。
「理々ちゃん…何かあったら速水の所に行きな」
「………え?」
「速水は絶対に理々の事守ってくれる」
「でもぉ…大和は…もう…」
「大丈夫」
東野君は笑顔でそう言ってくれた。
そして東野君は学校を出ていった。