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碧い雨の夜に…
第4章 【感情的に……】





そして、最後の歌番組への出演。
明日には日本に帰ることになっている。
生放送だし、皆の気合いも入る。
リハーサルも入念に行って、合間にアイドル本人と短い振り付けで動画を撮り出演後に事務所アカウントでアップされる予定みたいです。
私たちのアカウントにもそれぞれ出てくださいました。




「リセサン、本番ハ本気デ僕ヲ見ツメテキテクダサイ」と本番直前でアイドルに言われて笑顔で頷いた。
本番は容赦しないってことで意味合ってるよね?
私も本番には強いタイプだから、そういうこと言われると俄然燃えるタイプです。




歌う前のトークでは流暢過ぎて本当何言ってるかわからない。
何か盛り上がってる感じだけど、私たちバックダンサーは円陣組んで士気を高めていた。
後で聞いたら(今回のバックダンサーの方との絡みは僕の新境地です、皆さんプロ意識を持った素晴らしいダンサーたちです、一緒に創り上げた世界観をまっさらな気持ちで観てください)と言っていたそう。




勿論、アンチもあるのは確かだ。
アイドル本人がプロ意識を持って創り上げたモノを貶されたくはない一種のファンに対する揺さぶりとも取れる。
私たちへアンチを向けさせない配慮だったと思う。




そして、いざ本番。
PVを撮った時と同様、同じ振り付け、同じ距離感でステージを盛り上げる。
見つめ合うシーンは一際歓声が目立った。
何度も積み重ねてきた努力と信頼、それによって生まれる自信。
今は(ごめんなさい、仕事なんです)って気持ちも何処かに飛んでいった。
(見てよ、格好良いね、本物のプロは)って精一杯のファンサービス。




プロだと言われた私たちは今ある力を全部絞り出して格好良く見せつけること。
その場に居る出演者、スタッフ、観客全員を魅力すること。
最高のカメラワークでステージは終わった。




ヤバい、アドレナリン出まくりだ。
高揚感が半端ない。
たくさんの視線と拍手を浴びた。
アイドル本人とも握手してステージを降りた。
やたらカメラも近付いてきてテンション上がってしまったけど良かったかな?
カメラ目線決めてねって直前に言われて見たけどバックダンサーの身でそれは許されるのか!?




「リセサーン、最高!!」




誰も見てないところでハイタッチされて本人も同じテンションなんだなと嬉しくなる。








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