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碧い雨の夜に…
第2章 【本能的に……】
本当は凄くドキドキしている。
久しぶりに男を家にあげる気分。
チャリンといつもの鍵入れに鍵を置くとフワッと後ろから包まれた。
「リセちゃん」って聴こえる声はいつもと同じなのに。
容姿が違うだけでこんなに舞い上がるものなのか。
そのまま顎クイされて唇が重なる。
不安そうに見てくるナオ。
改めてイケメンなんだなって思う。
「一緒にお風呂入る?」
「うん!入る!用意するね!」
パァーッと明るい顔になって中に入って行く。
中身はやっぱり大好きなナオだ。
すっかり元気になって「早く早く」と私の手を引いていく。
脱衣所で鏡に向かわされて後ろからナオが私の服を脱がし始める。
下着姿にされたところでナオも自分で脱ぐ。
タオルを巻くこともなくブラもショーツも取られて下着用ネットに入れてくれている。
そんなナオを裸のまま後ろから抱きついた。
わざと、おっぱい当ててる。
ナオも裸だから私の手を握って少しだけ顔を向けてくれた。
「独り占めしたかったの………ナオの男の子バージョンは」
「あ………ごめんね、なんか、リセちゃんが気にしてるような気がしたから」
「え…?」
「ボクが外ではずっと女の子で居ることに慣れてただけで、本当はちゃんと男の姿でリセちゃんの彼氏になりたかった……女の子で居ることにこだわりはないんだ」
「そっか……モデルも女の子としてって言ってたから他の人の前でもずっとそうしてるのかなって勘違いしてた、私こそごめん」
「ううん、リセちゃんは悪くないよ?どっちのボクも好きだって言ってくれたこと凄く嬉しかった」
「でも反則だよ、そんな格好良くなるなんて……私だけが知っていたかった」
「ご、ごめん!」
思わず振り返ったナオに踵を上げてキスをする。
「もう良いの、でもこれからはよっぽどのことがない限り禁止……心臓保たない」
今度はナオからのキス。
正面からだと固いのが当たる。
自然と触れて手コキしてしまうのだ。
「リセちゃん…」と甘えたな声で呼ぶから一瞬スイッチが入りそうになった。
「汗掻いたから身体洗ってくれる?」
「うん、全部任せて」