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碧い雨の夜に…
第3章 【必然的に……】





「お、本当だ、軸がしっかりしてる」




このくらいなら私の振り付けも余裕でこなせそう。
今回は3枚目のシングルらしい。
K-POPはよく聴く方だったんだけどちょっと知らなかった。
自分自身のアップデートもしなきゃな、と反省する。





「ねぇ、そう言えばさ、私とナオの動画も結構コメント来てるんだよ?」




「うん、見た〜恥ずかしいよね」




密かにバズってんじゃないか、と思うくらい毎日コメントが来る。
顔出しして欲しいが大半を占めてて、ナオの上達ぶりを褒めてくれてるコメントとか、一緒に真似して勉強してくれてるツワモノも。
あと、ナオにコレを教えてあげて欲しい…とかリクエストも多数ある。




もう10回目過ぎたあたりかな。
教えたダンスを繋げて披露するのはもう少し先だけど、ナオに踊らせてみたい格好良い振り付け考えてあるから小出しに出してる今が楽しくて仕方ないよ。




“未経験者を○日間本気でダンス教えてみた”ってタイトルだったけど、最終的には30日間って考えている。
キャップ帽とマスクで教えてるけど目元もあまり見せてないから覆面に近い。
動画編集でボイスチェンジもしてるから地声もわからないしAIが教えてるみたいな感じ。




(プロの方ですか?)ってそうですよ。
ダンサー歴16年の振付師です。
コメント返信することはなく、よくある質問をまとめて動画内で返信したりするだけ。
真面目に集中してくれるからナオもメキメキ上達してる。
たくさんタグ付けされて“一緒に踊ってみた”動画も出してくれてるフォロワーさんも居た。




編集作業中によく甘えてくるナオは本当に子猫みたいで撫で撫でしながら編集してるとエロスイッチが入るみたいで。
構ってくれない私を押し倒したくなるようです。




「待って、ナオ……もうすぐ終わるのに」




「じゃ、待ってる間、コレどうしたら良い?爆発しそう」ってギンギンに固くなったのを腿に押し付けてくる。
え、どこでムラムラしたの?とびっくりするけどパソコン閉じてご要望に応えてしまう私が居るのだ。




そんな私を見て嬉しそうに自らTシャツを脱ぐ。
ソファーの上で重なる身体。
ちっとも“待て”が出来ない自由気ままな猫ちゃんです。




「もっと……もっとキスして、リセちゃん」









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