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義母と少年
第1章 義母と少年
(まさか、律くん、私のことを――)

真帆は、その時初めて律が自分のことを想いながら、身体を慰めていたことを知った。

疑似的な恋愛の対象として身近なところにいる自分を選んだだけだとは思う。そうだとしても自分のことを好いてくれていることには変わりはなく、それはそれで嬉しい。でも義理とはいえ母子は母子……。

(ああ、私、これから律くんにどう接すればいいのかしら)

真帆は、嬉しさと愛しさと困惑が入り混じった複雑な気持ちで、若い律の身体が繰り返す発作を見続けた。

さすがに律は若いだけあって勢いが夫とは違う。ビュッビュッと白い粘液を噴水のように勢いよく噴き上げている。

(律くん、すごい。身体の中であんなふうに出されたら……)

真帆は、股間から愛液が溢れ出し、ツーッと腿を伝わって落ちていくのを感じた。

やがて、発作が収まると、律は腕で目を抑え、しくしくと泣き出した。

(なんで泣いてるんだろう?)

真帆は、考えを巡らせた。

(あ、もしかして律くん、初めてだったんじゃ。きっと自分の身体に何が起きたかわからず泣いているんだわ)

そう思うと居ても立ってもいられなくなった。母親である私が助けてあげなくちゃ。真帆はそう決意すると、静かにドアを開け、部屋の中へ入っていった。
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