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激しくしないでっ!
第2章 告白!?

 俺にもついに告白をされる時がきた。

 しかもマドンナに。校内きっての高嶺の花的存在である涼川さんに。

 俺の心臓は、寿命が縮まっちゃうんじゃないかってくらい全力で鼓動を刻んでいる。

 赤くて艶っぽい唇をわずかにあけて、彼女は言った。


「あの、……らせてください」


 時が、止まった。


「…………え?」


 聞き間違いかと思った。彼女の可愛い口からは、予想の斜め上を行く言葉が。

 俺がぽかんとなって聞き返すと、彼女はさらに顔を真っ赤にし、俺の右手をぎゅっと掴んで、身まで乗り出してもう一度言った。


「お願いします! 一回でいいから……縛らせてくださいっ!」

「……はい!?」


 即座に浮かんだ疑問は、『何を?』だ。

 縛るって? 何を? どうやって? 荷造り用のダンボールとか?


「や、やっぱり引きますよね……いきなりこんなこと言われたら」

「いや、引くっていうか……」


 よく言ってることの意味がわからないんだけど。


「わかってるんです、私の趣味が普通の人から見たら変なんだってことは」

「あ、いや、だから……」
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