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激しくしないでっ!
第2章 告白!?
それでも俺を見つめる涼川さんの恍惚とした表情は、なんとも言えず可愛い。可愛いし、エロい。
そんな顔で手なんて握られてるものだから、心臓のバクバクがムラっとした何かに変わりつつある。
俺は涼川さんを直視するのをやめて、彼女から視線を逸らして尋ねた。
「その……手首を縛りたいっていうのは、俺に興味を持ってくれてるってこと、なの?」
「え?」
涼川さんはぽかんとなる。
「はい、もちろんです。こんな素敵な手首……」
「それはもうわかったから……」
俺は慌てて彼女の言葉を遮る。
「それは俺の『手首』に興味持ってるってことだろ? じゃなくて俺に」
質問の意味がわからないのか、彼女は小さく首をかしげていた。
「だから……その、俺のことがす、す……」
自分でその言葉を言うのってどうなんだろ。自意識過剰すぎだろうか。
だけど、手首を縛るとかそういうアブノーマルなのって、そういう感情があって、そういう行為をしたさらに延長線上にすることじゃないだろうか。
涼川さんがどういうつもりで手首を縛りたいなんて言ってきたのか、確かめたかった。