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激しくしないでっ!
第2章 告白!?

「す?」
涼川さんは子供のような無垢な顔で、可愛らしく唇を突き出してサ行の真ん中の文字を反芻する。
いや、ここまで言ってるんだから察してくれ。
「好きなの……かなって」
俺はオブラートに包むのをやめた。
羞恥心をなぎはらい、直球でそう問いかける。
とたんに彼女ははっとしたような顔になり、そのままうつむいてしまった。
え、なんだこの反応。俺は予想外の彼女の反応に戸惑う。
「ごめんなさい。私……そういうのよくわからないんです」
「え? わからないって何が?」
「……好きとかそういう感情がわからないんです」
「ええ!?」
「私、今まで人を好きになったことってないんです」
「一度も?」
「はい」
意外な言葉に、拍子抜けしてしまう。
なんたってマドンナだ。人から好意を寄せられることなんて今まで何度もあるはずなのに、当の本人は人を好きになったことがないというのか。
「なのに俺の手首縛りたいの?」
「はい! ……やっぱり、おかしいでしょうか」
「う、うん、少し」
単純に、手首フェチなだけなんだろうか。

