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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?

 彼女がドアを開けてくれる。


「あ、ども」


 会釈程度に頭を下げて彼女の部屋に乗り込む。

 涼川さんの部屋は、六畳ほどの広さだった。薄いピンク色のシーツとドット柄の毛布が敷かれたベッド。勉強机と、小さなテレビ。本棚。ところどころにクマや犬やキャラクターのぬいぐるみが飾ってある。壁紙は薄い黄色で、全体的にパステルカラーの女の子らしい部屋だった。

 さすが涼川さん、きちんと整理整頓されていて、俺の部屋とは大違いだ。部屋の広さは多分変わらないのに。


「カバン適当に置いといてね。適当に座って」


 床には茶色いカーペットが敷いてある。俺はおずおずと腰を下ろし、隣にカバンを置いた。


「飲み物何がいい? 紅茶とお茶とコーヒーと……あとコーラがあるわ」

「じゃあ、コーラで」


 人様の部屋で一人で待たされるというのはどうにも落ち着かない。涼川さんがなるべく早く戻ってこれそうな、淹れる手間がかからないコーラをリクエストした。


「わかった。ちょっと待っててね」


 そう残して部屋を出ようとしたところで、ふいに彼女の足が止まった。
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