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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?

 縛るための道具ってそもそも何があるんだろう。俺はおそるおそる、箱の中を覗きこんだ。


「えええええ!?」


 ここが人の家ということも忘れ、全力で叫び、ずざあああっと部屋のドアまで下がる。

 予想外だった。予想外すぎた。

 ダンボールの中に入っていたのは縄やバイブ、鞭に電気マッサージ器いわゆる電マ、大人のおもちゃ達だった。そう、『達』。つまりぱっと覗いただけでもわかるくらいにいっぱい。


「な、なんだよこれっ」


 高校生の俺には、刺激が強すぎた。そりゃ、俺だって健全な高校生男子。AVなんかで見たことがあるし、使い方も知っている。

 だけどホンモノを見るのは初めてのものばかりだった。

 ……見間違いじゃないよな? 意を決し、もう一度中を覗きこむ。

 やはり見える。普通の縄と、白い電マ、男のナニを形づくったグロテスクな形状をした、だけど半透明な赤という無駄に可愛い色をしたバイブ。その横には黒い鞭。

 手でそっとどけると、さらにピンク色のローターや、ヒョウ柄の手錠らしきものもまであった。


「なんで、涼川さんの部屋にこんなのが?」
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