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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?

 俺はダンボールの蓋を閉じ、とっさに隠そうとしてしまう。

 自分の部屋でエロ動画を観ている時親に部屋をノックされて焦る、まさにそんな心境だった。

 だがこの部屋は彼女の部屋で、このダンボールも彼女のもの。隠してどうする。


「落ち着け俺、マジ落ち着け」

「どうかした?」

「なんでもないよ、今開けるな」


 俺はダンボールから手を離し、ドアを開けた。

 そこにはもちろん涼川さん。

 コーラのペットボトルを脇に抱え、両手には氷の入ったグラス二つとポテチとチョコレートの乗ったトレイを持っていた。


「ずいぶんいっぱい持ってきたね」

「うん」


 にっこりと微笑んで頷く。

 手首を縛るだけのはずなのに、一体何時間滞在させるつもりなんだろう……。

 彼女を部屋に入れ、ドアを閉める。

 ペットボトルとトレイをカーペットに置きながら、ダンボールにちらりと視線を向け、涼川さんは困ったように笑いながら言った。


「中、見た?」

「う、うん」


 俺は涼川さんを見れずに、うつむき気味に頷く。だって、どんな顔をしたらいいのかわからん。
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