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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?
「やっぱり、引いた?」
不安げな顔で身を乗り出すようにしてそう聞いてくる涼川さん。
お綺麗な顔が、とても近いんですけどっ。
「いや……」
引いたというより焦った。涼川さんが戻ってくるまでの間、様々な葛藤があったのだけど。
「引いてない、よ」
俺はもちろん紳士的にそう答える。
引いてはいない。うん。
すべて未使用と聞き、一瞬とはいえおもちゃを使う涼川さんを脳内放映してしまったことを心の中で詫びまくった。
「良かった。お父さんに言われてたの。人にはお父さんの職業のことも、私が道具を持ってることも言っちゃダメだって」
良かった。涼川さんのお父さん、そこはちゃんと常識人で本当に良かった。
「でも谷口くんは、なんか大丈夫な気がしたの」
にっこりと微笑む涼川さん。今日一日でその笑顔を何度見せてくれたのかわからないけど、まだ慣れない。
見るたびに俺の心臓は鼓動を速める。
まったく女子に免疫なさすぎだぜ、と悲しくなりながら、なんで俺なら大丈夫だと思ったのかふと疑問が湧く。
だがそれを口にする前に、涼川さんがパチンと両手を叩いた。