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激しくしないでっ!
第1章 プロローグ
「いい……でしょ?」
「よくないってば!」
正直、もう股関はビンビンだけど。
俺が彼女を止める理由は二つある。
一つは場所。放課後とはいえここは高校の教室だ。
二つめは彼女の今の体の状況。彼女はわけあって、媚薬を飲んでしまった! ……らしい。
「んん……っ」
彼女が俺に仕掛けてきたキスを、左手を口元に持っていくことでガードする。彼女の唇が俺の手のひらに当たり、その柔らかさにぞくりとした。
彼女はそのまま俺の手のひらを舐めあげ、人差し指をぱくりとくわえこんでしまった。
「ちょっと……!」
熱い舌が絡みついてくる感覚に、ぶるりと背が震える。
俺の指をしゃぶりながら、彼女は上目遣いに見上げてくる。
ヤバい……理性が。
扇状的な姿に、俺の股間はカチカチだ。
でもダメだ。ここは学校。いつ人が来るかもわからないのに。
彼女の口から指を引き抜き、彼女の体を押し返そうとした時。
ふいに彼女が制服のポケットに指を入れた。中から何かを取り出し、それを自分の口に含む。