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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?
涼川さんが嬉しそうに、まるで大事な宝物に触れる時のような優しい手つきで俺の手を取る。
彼女の目はこれ以上ないくらいにキラキラしていた。
「そんな目を輝かせなくても」
「痛かったら言ってね」
「うん」
彼女がダンボールから取り出したのは、縄。
やっぱりそれで縛るのか。
彼女は縄を片手に持ち、大きく深呼吸した。
それから改めて俺の両手首を握り、縄を巻きつける。縄の感触は、思っていたよりも堅かった。
「どうしよう……なんだか興奮で手が震える」
「興奮!? どういう意味の!?」
涼川さんの興奮が、そっちの意味の興奮だったら困る。そうじゃないことくらい、彼女の子供のようなキラキラした目を見れば一目瞭然だけど。
「谷口くん落ち着こう!」
「いや俺は落ち着いてるから!」
「じゃ、行きます!」
彼女はスカートに軽く両手をこすりつけた。で手汗を拭いたらしい。
それから再び、俺の手首にぐるぐると縄を巻きつける作業に没頭する。何回か巻き終えると、なんとリボン結びにしてしまった。
いや、確かに痛くない結び方だけど、リボン結びっておかしいだろ。