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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?

「ダメだって……っ」


 俺は慌てて彼女の手を制そうとしたが、両手を縛られているため上手くできない。

 胸元の突起をかすめる手は、止まらなかった。

 普段の自慰でそんな場所は触ったことがなく、気持ちいいとは思わなかったけど、なんだか変な感じがした。

 ぞくぞくするような、下半身にも響くような感じ。

 そして何より、目の前に迫った彼女の姿が俺を興奮させる。髪から漂うシャンプーの香りが鼻孔をくすぐり、柔らかそうな唇にキスしたくてたまらなくなった。

 俺の胸元をさわさわと撫でながら、俺の手を彼女の唇が食む。その行動にも驚いてしまう。


「涼川さん」


 咎めるように名前を呼んでも、やめようとはしなかった。

 そのまま胸元の手は上に行き、俺の鎖骨を触ってくる。

 体を触るすべての動作がぎこちなくて、まるで何かを確かめるようにゆっくりだった。


「私……」


 やがて唇を離し、おずおずと口を開いた。


「こういう気持ちになったの、初めて」

「え?」

「男の人の体……触ってみたくなったの」


 小さく呟く声には、恥じらいが垣間見える。
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