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激しくしないでっ!
第4章 れっつぷれい!?

 結局彼女の押しに負け、逃げるように彼女の家を飛び出してしまい、どんな顔で彼女と会えばいいんだろう。

 クラスが違うとはいえ、顔を合わせるのは気まずい。

 もっと縛っていいかとか触ってもいいかなんて、あんな顔で言われたら、女慣れしてない俺はどうしたらいいかわからなくなって当然だ。

 涼川さんがどういうつもりで言ったのかも、わからないし。


「俺みたいなヘタレじゃなかったら、襲われてるぞ」


 呟いて、自分で自分をヘタレとか言っちゃってることに気付いて凹む。

 俺は自分の両手首を見つめた。

 縄で縛られた跡が、うっすら赤くなって残っている。月曜までに消えるのかこれ。


「俺、実はアブナい性癖持ってないよな……」


 体中を縛られる夢を見てる時点で、いろいろと不安になった。

 俺は月曜学校に行くのを憂鬱に感じながら、もう一度深いため息をついたのだった。
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