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激しくしないでっ!
第4章 れっつぷれい!?
むくりと頭をもたげ始めた本能的な欲望を、理性で必死に押さえ込んでいる俺に、涼川さんは信じられない言葉を放った。
「私が、夢と同じように縛ってあげる。谷口くんの体」
今度こそ本当に、俺は言葉を失った。
何言ってるんだ、この子……。
うっとりとした表情で微笑む涼川さん。その顔からは確かに欲情の色が窺えた。彼女はそのまま教室の電気を消し、ドアを閉めた。
ドアに背を預け、俺をまっすぐに見つめてくる。
彼女の手が頬から離れ、俺は自由に動けるようになったのに、その場に呆然と立ち尽くしたまま涼川さんを眺めることしかできなかった。
「ねえ教えて、夢の内容」
「無理……だって」
そんなの言えない。言えるわけない。あんな変態チックでいやらしい夢、涼川さんに聞かせたくない。
ぶんぶんと首を振り、教室から出ようと俺はドアに向かう。
だけど彼女は、ドアの前から退こうとしなかった。
「もう、帰ろうよ」
日はもうすっかり沈み、教室は真っ暗だった。彼女の顔すら見えない。
さすがに学校から出ないとまずいと思い当たり、俺はそう提案する。