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激しくしないでっ!
第4章 れっつぷれい!?
俺はその言葉に、大きく目をみはった。結局彼女はそのことを伝えたかっただけなのかと理解する。
同時に、それを伝えてきた涼川さんの行動からは必死な様子が伝わってきて、赤く染まった頬に触れてみたくなった。
「谷口くんになら、いいよ」
「え……」
ようやく目がなれてきた。
小さくはにかんでのその言葉は、反則だと思う。圧倒的な破壊力で、俺の胸を高鳴らせる。
「それって……、それって俺のこと……」
尋ねかけた時だった。
「……っ」
突然涼川さんが、顔を背けて自分の両腕をぎゅっと抱きしめた。
「涼川さん?」
なんだか様子がおかしい。ぎゅっと握りしめた指が、小刻みに震え出した。
「はあ、はあ……っ」
肩を喘がせて、呼吸も荒くなってくる。
「ねえ、どうかした!? 涼川さん!?」
俺の呼びかけにも応じずに、そのまま体を俺の胸に預けるようもたれかかってきた涼川さん。
背に手をまわすと、酷く汗ばんでいた。
涼川さんは顔を上げ、吐息混じりに呟いた。
「体が……すごく熱いの。ぞくぞく……して……変」
「ええ!?」