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激しくしないでっ!
第5章 感度、上昇!
「口……塞いでみる? ガムテープとかで」
ただの思いつきだった。
アブノーマルが好きとか、そういう趣味や嗜好はなかったけれど、例えばAVで観るような特殊なことも、彼女に試してみたくなった。
彼女が俺に求めてきたようなことも。
「口……?」
不安げなトーンで涼川さんが首をかしげる。
「そうすれば、声我慢しなくて平気だから」
俺は彼女の体を足から下ろし、立ち上がった。
確か教卓の下にガムテープがあったはず。
早足で教卓まで行き携帯の光を当てて覗きこむと、やっぱりあった。乱雑に押し込まれた道具類の中に、ガムテープと――ビニール紐もある。
俺はそれらを持って、彼女のそばへと戻った。
「テープ、貼っていい?」
迷っているような素振りを見せてから、頷く涼川さん。
俺はガムテープを破いた。静かな室内で、その音はやけに大きく、鋭く響く。
びくっとなった涼川さんをこれ以上怯えさせないよう、そっとテープを彼女の口元に持っていって、貼った。
柔らかい肌。唇。
ぺたんと床に座り込んだ体勢のままの涼川さんに、今度はビニール紐を見せる。