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激しくしないでっ!
第5章 感度、上昇!
「縛っていい?」
自分にしては、ずいぶん積極的だなと思う。すっかり理性が吹っ飛んでしまった俺は、欲望のまま彼女にぶつける。
「涼川さんが俺にしたいって言ってたこと、俺もしてみたい」
耳元で囁くように言う。
我ながらずるい言いまわしだな、と思う。
こういう言い方をしたら、きっと彼女は断りづらいだろう。それをわかっていてやってる確信犯なんだから、俺は卑怯だ。
だけど、やめられなかった。
「いいだろ?」
躊躇。暗闇の中で微かに見える彼女の表情には、明らかな戸惑いが見える。
俺とビニール紐を何度か交互に見やり、やがてしぶしぶと頷いた。
手首を縛ろうとして、はっとする。
彼女の服。邪魔だ。
「その前に服……。脱いだ方がいいよね?」
それにはさすがに彼女は首を振った。何かを喋ろうとしたみたいだけど、それがかなわないことを思い出したのか、俺からわずかに身を引き、拒否の意を示す。
「だって、下着びしょびしょだよ。スカートまで汚しちゃったら大変じゃん」
いやらしい液もだけど、今だって、決して綺麗とはいえない床にぺたんと座っているせいで、きっとスカートは埃まみれだ。