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タワマン〜墜ちた女達〜
第11章 2人目〜湯中真千子~
「ど、奴隷…ですか…。」

狩野のストレートな物言いに、二の句が続けられない真千子。そんな真千子に狩野はさらに言葉を繫げる。

「ああ、奴隷だ。俺がヤりたくなったら、いつでも、どこでも、何でも受け入れる奴隷だ。さっき、肉便器と言ったが、大して変わらない。お前と約束するのはそれだけだ。」

「いつでも、どこでも、何でも…。」

真千子は狩野の言葉を繰り返すことしかできない。そんな真千子に再び狩野は言う。

「まぁ、お前は人妻だ。無理な呼び出しはしない。必ず事前に予定を確認する。お前の家庭の事情に巻き込まれたくはないからな…。旦那にバレないように心がけろ。どうしても予定が調整できない場合は言え。バレるくらいなら会わないほうがいい。わかったか?」

「は、はい…。それなら…大丈夫です。」

真千子は狩野の提案に頷く。それしかない。狩野に不倫の写真を抑えられている。断ることなどできない。何より真千子は狩野に抱かれたい。あんな快楽を与えてくれるなら、家庭を壊したって構わない。
それほどまでに狩野との行為は凄かった。あれを自ら手放すなんてありえないと考えるくらいに…。
だから、狩野の提案は真千子にとっても都合が良いものだ。

「あぁっ、あと…旦那に抱かれるのは構わない。求められたら応じろ。無理に拒否して怪しまれたら面倒だ。言っておくが、お前と俺の間に愛やら色恋などの気持ちはない。俺が欲しいのは人妻の身体だけだ…。」

狩野は身体目的だとはっきり告げる。ここで変に真千子が勘違いして、旦那を捨て、狩野の元に走るなんてことがあってはたまらない。

「は、はい…。わかりました…。」

明らかに落胆したような真千子の表情に狩野はやはり自分の感覚が間違っていなかったことに胸を撫で下ろす。そして、さらに釘を刺しておく。

「言っておくが、俺にはすでに二人、抱ける女がいる。優先順位は二人のほうが高い。お前は二人を抱けない時の奴隷だ。」

真千子は目の前が暗くなる。容姿や身体に自信を持ち、金もステータスもある自分が3番目。そんな立場が悔しい。真千子のプライドは引き裂かれんばかりに傷つく。

「まぁ、それでも、頻繁に呼び出すことになると思うがな…。さっきも言ったが、10回くらいなら余裕だ。1人2人じゃ、相手が保たない。そのためにもお前を定期的に呼び出すからな…?」

真千子はゴクリと喉を鳴らす。
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