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タワマン〜墜ちた女達〜
第12章 狩野の日常②
「わかりました。お伝えします。では、失礼します。」

高城は狩野に一礼する。狩野はヒラヒラと手を振って自分の部屋に戻る。高城は狩野と萌衣の勝負のことは知らない。しかし、根掘り葉掘り聞くことなく、おとなしく引き下がる。
萌衣に1ヶ月後と伝えておけば、その間の練習には来ないだろうと狩野は考えていた。

狩野は体力をつけるべく、トレーニングルームに足繁く通うようになった。そのおかげで風花と話す機会も増えた。

「あら、狩野さん。最近は精が出ますね。」

昨日もトレーニングルームで会った風花が声をかけてくる。風花は夜の仕事があるせいか、たいてい午後にトレーニングルームを使用している。そのことに気づいた狩野は風花との接点を増やそうと、午後に来るようにした。
風花は今日も目のやり場に困る扇情的な格好だ。白のスポーツブラにレギンス。風花のスタイルの良さが際立つ。胸は大きく膨らみ、プリッとしたお尻の形がよくわかる。たぶん、下着はラインが見えないので、Tバックでも履いているのだろう。
狩野は風花のこの格好にも見慣れてきた。そして、晴香や紗綾、真千子を抱いてるおかげで、性欲が解消されて、風花とも落ち着いて話せるようになった。

「ええ、仕事してないので、体力が落ちて…。だから鍛えようと。」

狩野が言うと風花が羨ましそうに言う。

「贅沢な悩みですね。羨ましいですわ。」

「いやいや、風花さんだって…。本来なら働く必要ないんじゃないですか?」

風花の父親は大手企業の社長。しかも、この美貌とスタイル。必要とあれば父親から、周りの男達からお金を引き出すことなんて簡単だろう。

「まぁ、私もそう思われがちですけど…。」

風花の顔が一瞬翳る。その表情に違和感を感じた狩野は問う。

「なんか働かなければいけない理由でも…?」

「ん…?いえ…。今の仕事が好きなだけですよ…?」

風花は妖しげな笑みを浮かべる。まさにNo.1ホステスの矜持と言った感じて、先ほどの憂鬱そうな表情は微塵もなかった。

「それに…、狩野さんが来てくださらないから、私もお店の娘も寂しがっていますわ。次はいつ来てくれるのかしら?」


やや強引な形で風花が話題を変える。何か理由があるのだろうと思うが、ここで問い詰めても意味はない。

「そうですね…。来週辺り…行けたらとは思ってますよ…。」

狩野は苦笑いして答える。
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