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タワマン〜墜ちた女達〜
第13章 3人目〜高城礼奈~
「はい…。わかりました…。」

狩野の深い哀しみを感じとった礼奈は素直に頷く。妊娠の心配がなければそれでいい。礼奈が恐れていたのは犯罪者の血を受け継ぐ子どもを作ること。引っ越ししても、名前を変えても付き纏う汚名。それを自分の子どもに受け継がせるくらいなら、子どもなんていらないと考えていたのだ…。

「私は…子どもが欲しくないので…。妊娠の心配がないなら…いくらでも…中出しされても構いません…。」

礼奈の言葉に狩野もようやく、礼奈が嫌がった理由に思い当たる。

「なら…いい…。何なら診断書だって見せてやる。安心しろ…。」

「はい…。」

そのまま、二人が無言の時間が過ぎる。狩野はここで礼奈をもう1度抱くつもりだったが、しんみりした雰囲気に下半身は萎えたままだ。それにあまり時間もない。

「では、1度ここを出るぞ…。俺の部屋に来い。」

「はい…。でも…少し時間をいただけますか?片付けないと…。」

礼奈はソファに視線を落とす。そこは溢れた礼奈の愛液で酷い有り様だ。礼奈自身も外に出られる格好ではない。

「ああ…、そうだな…。その格好だとマズいな…。着替えは…?」

「持って来ています。代わりの制服も…。掃除道具もありますので…。」

いつもの無表情に戻り、テキパキと動き始める礼奈。堂々と狩野の前でストッキングやショーツを脱ぎ、さっと秘部を拭き、新しいものを履いていく。

『こうも変わり身が早いのも面白いな…。まぁ、後でまた…たっぷり鳴かせてやるがな…。』

狩野はのんびり一服しながら礼奈の片付けの様子を眺める。
礼奈があっという間に片付け終わる。最後に匂いを消す消臭剤を振り撒く念の入れようだ。

「ここの住民に勘づかれたら、私は仕事できませんので…。」

狩野の呆れた様子に気づいた礼奈が言い訳するように言う。ほんのり赤く染まる頬に狩野の欲情に火がつく。しかし、グッとここで襲うのを堪える。

あらかた片付けが終わったのを見届けると、狩野は立ち上がる。

「先に部屋に戻る。一緒でもいいが、鍵を返したりするだろう?」

「いえ…、鍵は預かったままで大丈夫です。半休をいただいて帰宅したはずの私が事務所に戻るほうがマズいので…。制服姿ならご一緒でも怪しまれませんから…。このまま行きます。」

持ってきた私服ではなく、新しい制服を着たのはそういうことかと納得する。
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