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タワマン〜墜ちた女達〜
第17章 温泉旅行 〜特別編〜
ラウラは翌朝、目覚めた時に、横に誰もいない寂しさと、身体に残る狩野との行為の跡に涙が溢れ落ちそうになる。

シャワーを浴びるために立ち上がったラウラがメモに気づく。

「I miss you too.Taka….」

そっとメモを胸に抱き、呟く。シャワーを浴びてさっぱりしたラウラが昼近くになって荷物をまとめて部屋を出て、タクシーで駅に向かう。

ラウラは気づいていなかった。タクシー同士がすれ違う。反対車線のタクシーに乗る狩野に。そして、その隣で頭を狩野の肩に預けて甘える紗綾の存在に…。

昨日、マンションに戻った狩野は深夜にもかかわらず一足先に帰って狩野の部屋で待っていた礼奈に出迎えられる。

「お帰りなさいませ。狩野様。」

「ああ…ただいま…。」

「…?何やらお疲れのようで…。」

「…ああ。ちょっと気の使う人と会っててな…。」

「そうなんですか…?私はまた別の女性とハッスルしてきたのかと…?」

「…。時々、礼奈のキャラがわからなくなるな…。」

「常に雇い主には新鮮な気持ちになっていただきたいので…。お疲れのようなので、マッサージなどいかがですか?」

「…、お願いしようかな…。」

狩野は礼奈の正確な推理に内心で肝を冷やしながらも、誤魔化し、ベッドの上に寝転がる。うつ伏せになった狩野の背中に短いスカートで跨がる礼奈。下着が丸見えになるが、うつ伏せの狩野からは残念ながら見えない。

背中を優しく揉む刺激に狩野は目を瞑る。一気に眠気が押し寄せる。
礼奈はスゥスゥと寝息を立て始めた狩野を静かに見下ろす。それでも愛撫のような優しいマッサージを続ける。

『狩野様…。私は…私達は…多くは望みません…。狩野様がどれだけの女性を抱いて…虜にしようと…。きっと…狩野様なら…平等に接してくれます…。だから…お願い…。嘘だけはつかないでほしい…。』

狩野が礼奈達の知らない女性と会って来たのだろうと礼奈は確信していた。それを隠す理由があるのだろうとも理解している。しかし、高望みかもしれないが、専属コンシェルジュである自分には包み隠さず、話してほしかった。

礼奈は狩野の顔にそっと唇を寄せる。

「狩野様ぁ…。愛してます…。ずっと…そばにいさせてください…。」

始まりは脅迫じみたものだったが、すっかり狩野に心酔しきった礼奈の呟きは、深く眠る狩野の耳元を滑り落ちていった…。
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