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タワマン〜墜ちた女達〜
第18章 温泉旅行 〜二宮紗綾編〜
「あはぁっんん!来てるゅぅ…♡孝宏さぁん…のがぁ…♡あはぁ…ん♡気持ち良すぎぃっ…♡んはぁっ…♡あはぁ…ん♡んふぅっ…♡」

朝から紗綾の喘ぎ声が響き渡った後に、二人は温泉に浸かり、汗を流してからチェックアウトする。

荷物は預けたまま、一旦旅館を出て観光に向かう。紗綾はニコニコしながら腕を組んでくる。
狩野はそのまま歩調を合わせて歩く。夕方まで観光を楽しんだ二人は旅館の荷物を受け取り、駅に向かう。

座席に座ると、紗綾が頭を肩に預けてくる。隣に座ると必ずする。狩野は甘えてくる紗綾の頭を撫でてやる。紗綾は嬉しそうに目を細める。
未だ紗綾は『憧れの先輩』として狩野を見ている部分があり、甘える対象でもある。こうして頭を撫でられるのが喜びなのだ。

「孝宏さん…。とっても楽しかったです…。」

目を瞑り、幸せそうに紗綾は呟く。

「ああ、俺もだよ…。また行こう。もちろん別の場所でも構わないし。紗綾が休めるなら、2泊3日とかでも大丈夫だぞ?」

「嬉しい…。じゃあ…、今度は私が企画してもいいですか?」

「ああ、国外はさすがに急には無理だが、国内ならたいていの場所は大丈夫だと思うぞ。」

「わかりました!ぜひ行きましょう!」

ウキウキした様子の紗綾としっかり手を繋ぎ、二人は家路に着く。狩野は紗綾の部屋まで送って行く。
乗って来たタクシーを待たせ、部屋まで送る。

「孝宏さん…。今日は泊まっていかれない…?」

玄関でドアを閉めた後すぐに紗綾が寂しそうに狩野に抱き着く。

「紗綾は明日早いだろ?俺もやらなきゃいけないこと山積みだしな…。」

紗綾にキスしながら言う。紗綾は狩野がキスしている間、考えるように目を閉じ、開くと同時に身体を離す。

「あんまりわがまま言っちゃダメですね…。でも、次の週末は来てくれますよね…?」

上目遣いで尋ねて来る。狩野がにっこりと微笑み、「もちろん」と答えてやると、ようやく笑顔になる。

「すみません。引き止めて…。孝宏さん、気をつけて帰ってね…。」

「ああ、また、週末な…。」

もう一度、紗綾にキスして狩野は部屋を出てタクシーに乗り込む。紗綾は部屋の窓からじっとそれを見つめていた。

タクシーがマンションに着き、部屋に入る。

「お帰りなさいませ。狩野様。」

笑顔の礼奈に出迎えられ、ようやく狩野の温泉旅行は終わりを告げたのであった。
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