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タワマン〜墜ちた女達〜
第19章 温泉旅行の後始末
そんな風に考えた狩野だが、すぐに問題があることに気づく。

「何でしょう…?そんなにジッと私を見つめていらっしゃいますが…。」

無表情のまま礼奈が問うてくる。真千子と話した夜、当然のように狩野の部屋にいる礼奈。通常の仕事が終わり、狩野専用の制服に着替えて、目の前に立っている。

それ自体は問題ないのだが…礼奈はこれまた当然のように狩野の前に跪き、狩野の股間に手を伸ばしてくる。

「ちょっと…待ってくれ…礼奈。」

礼奈に関しては拒否権を与えたが、結局はそれが狩野の興奮を煽ることになり、礼奈とする回数が減っていないのだ。何の解決もしていない。改めてどうするか考えなければいけない。

「狩野様。私とのことをお考えなら、ご安心ください。来週からこちらに伺う回数を減らすようにいたしますから。」

「はっ?減らすのか…?」

礼奈の予想外の言葉に目を丸くして聞き返す。仕事を奪わないでほしいと、あれだけ言っていた礼奈の心変わりに驚く。

「来週から…ジムに通ったり…りょ…料理教室に通ったりしようかと…。」

「ジム…?料理教室…?」

礼奈がそういう趣味になるようなことを始めることもまた予想外であった。礼奈の真意が見えず、首をかしげる狩野に礼奈は少し照れたように言う。

「か、狩野様のコンシェルジュとして…恥ずかしくないように…。料理の向上や体型維持をして…会う回数を減らす分…質を上げようと…。幸い…狩野様のおかげでいろいろ余裕がありますので…。」

礼奈がそんなことを言う。狩野の食事は基本は礼奈が作ることが多い。晴香が来た時は晴香に作ってもらうし、出前を頼むこともあるが。
礼奈の料理の腕前は一般的な主婦の水準であると思う。美味しくなかったものはない。

「さすがにレパートリーも尽きてますし…、狩野様の健康に配慮した料理を作れたらと思います。」

「なるほど…。そういうことか…。嬉しいよ…。さすがコンシェルジュ。」

「お褒めいただいて光栄です。ですから、通常の仕事が終わってからや、休みの時に通う予定なので、ここに伺う回数が減るかと。」

礼奈はそうやって、狩野の望みを叶えつつ、自分の立場を確かなものにするために行動することにしたのだ。会う回数を減らしたくないと、いつまでも駄々をこねたら狩野の不興を買うだけだ。なので、料理の腕を上げ、自分の魅力の向上に努めることにした。
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