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タワマン〜墜ちた女達〜
第19章 温泉旅行の後始末
狩野はそんな礼奈の頭を撫でながら、キスする。

「明日からは今まで楽しめなかったことも、遠慮なくやりなよ…。」

そんな狩野の呟きに礼奈は何も言えなくなり、そっと狩野の胸に寄り添う。犯罪者の娘として我慢し続けてきた礼奈が、やりたいことを自由にやれる。それがどれだけ幸せなことか理解してもらえている。

『急にそんなこと言われたら…。もう…。』

狩野の優しい言葉に嬉しく思い、先ほどまでの怒りも消え、礼奈は狩野に抱きつき、目を閉じた。

礼奈と甘く激しい1日を過ごした狩野だが、実は晴香や真千子からも回数を減らすなら、その前にたっぷり抱いてほしいとお願いされていた。

晴香はそのために狩野の部屋に泊まれるように、わざわざ礼奈にも協力を頼み、自然な形で一泊できる状況を整えていた。

朝からカバンを携えた晴香が礼奈に伴われて部屋に来る。晴香の夫に浮気などと怪しまれないように礼奈が迎えに行ったのだ。礼奈自身は仕事のため、すぐに部屋を出る。

「では、狩野様、行って参ります。晴香さん、明日の朝にお迎えに来ますね。」

「いってらっしゃい。」

「礼奈さん、ありがとうございます。いってらっしゃい。」

狩野と晴香に見送られ、礼奈が仕事に行くと、晴香はもじもじしながら狩野にすり寄って来る。

「ここで…お泊りするの…なんか緊張します…。」

「いつもは…途中で帰るからな…。今日は昼も夜も…そして、明日の朝も…晴香の手料理が食べられるな…。」

「頑張って作りますね!楽しみにしててください!」

晴香は嬉しそうに笑う。晴香は料理が好きで上手い。なので、狩野に食べてもらえるのが、何よりも嬉しいのだ。そして、エプロンをつけたら必ずやってくるお楽しみも。

一旦、ソファに座り、荷物を広げる。狩野も箱を持って来て隣に座る。

「ご希望通りに持って来ましたけど…これでするの…?本当に…?」

「晴香が嫌じゃなければね…。」

「嫌…ではないですけど…。ちょっと恥ずかしいかも…。」

晴香がカバンから取り出したのは、高校の制服だった。実際に晴香が高校生の時に着用していた制服。紺のブレザーに白いシャツ。チェック柄のグレーのスカートとリボン。今でも十分に可愛い制服である。
たまたまきちんと保管しておいた制服。まさかまた着る機会があるとは思っていなかった。

「制服もいいし…。こっちも似合いそうだ…。」
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