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タワマン〜墜ちた女達〜
第20章 狩野の日常〜コスプレ〜

髪の毛を編み込みから、普段の髪型に戻す。鏡の前で頭から足先まで確認する。足元は紺のソックスに黒のローファー。さすがに靴は新しく買った。室内だが、気にしないでいいということなので、先ほどのピンヒール同様に履く。
そして、狩野が待つリビングへ向かう。狩野はリビングのソファでスーツに身を包み、コーヒーを飲みながら待っていた。
「か、狩野先生…。お待たせいたしました…。」
「伊藤さん、遅かったね…。でも良く来てくれました。」
晴香は先生呼びで、狩野は名字呼びで、呼び合う。この時間は先生と生徒の関係という設定だ。狩野自身の制服はなく、取り寄せるのも面倒だし、狩野が学生服を着ても似合わないので、スーツで若い先生役になる。
「伊藤さんは最近、成績が落ちてますね…?何か悩みごとでも…?」
「すみません…。な、悩みは特に…ないです。」
「そう?それならいいけど。」
放課後に狩野から呼び出された体で話しをする。どういう話になるかは聞かされていないため、戸惑いながらも会話を合わせる晴香。
「今日、呼び出したのはね…。ロビーに飾ってある壺が割れてたことなんだが…。」
「あっ…。」
狩野の言葉に思わずビクリと反応する晴香。実際にマンションの壺を割ってしまった晴香が身を硬くする。
「割ったのが誰か各クラスで聞いたけど、誰も名乗り出なかった。でもね…。私は見ていたんだよ?君が割るところをね?」
「あ…あれは…。あ、あの…わ、私じゃ…ありません…。」
「ん?じゃあ、私が嘘をついてるとでも…?見ていたのに?君が掃除の最中に、壺に当たって割るところを。」
「うっ…。しょ…、証拠は…ありますか…?私が割ったという証拠は…。」
「証拠…?最近の若い娘はよくそんなことを言うな〜。確かに証拠はないな。」
「だったら…。」
「しかし、君は校長先生や先生達の前でやってないと断言できるか?私だけじゃなく、他の先生の目の前で…?」
「そ、それは…。」
「すぐにボロ出してしまいそうだが、いいのかな?私が見たと言って職員会議にかけても?」
「うっ…。あ…あのう…。すみませんでした…。わ、私がやりました…。」
狩野の圧に負け、自分がやったと認める晴香。実際のことをベースにしたやり取りだから、気持ちがこもった雰囲気が出てる。
「校長が大事にしている壺だ。弁償はしなきゃな。」
そして、狩野が待つリビングへ向かう。狩野はリビングのソファでスーツに身を包み、コーヒーを飲みながら待っていた。
「か、狩野先生…。お待たせいたしました…。」
「伊藤さん、遅かったね…。でも良く来てくれました。」
晴香は先生呼びで、狩野は名字呼びで、呼び合う。この時間は先生と生徒の関係という設定だ。狩野自身の制服はなく、取り寄せるのも面倒だし、狩野が学生服を着ても似合わないので、スーツで若い先生役になる。
「伊藤さんは最近、成績が落ちてますね…?何か悩みごとでも…?」
「すみません…。な、悩みは特に…ないです。」
「そう?それならいいけど。」
放課後に狩野から呼び出された体で話しをする。どういう話になるかは聞かされていないため、戸惑いながらも会話を合わせる晴香。
「今日、呼び出したのはね…。ロビーに飾ってある壺が割れてたことなんだが…。」
「あっ…。」
狩野の言葉に思わずビクリと反応する晴香。実際にマンションの壺を割ってしまった晴香が身を硬くする。
「割ったのが誰か各クラスで聞いたけど、誰も名乗り出なかった。でもね…。私は見ていたんだよ?君が割るところをね?」
「あ…あれは…。あ、あの…わ、私じゃ…ありません…。」
「ん?じゃあ、私が嘘をついてるとでも…?見ていたのに?君が掃除の最中に、壺に当たって割るところを。」
「うっ…。しょ…、証拠は…ありますか…?私が割ったという証拠は…。」
「証拠…?最近の若い娘はよくそんなことを言うな〜。確かに証拠はないな。」
「だったら…。」
「しかし、君は校長先生や先生達の前でやってないと断言できるか?私だけじゃなく、他の先生の目の前で…?」
「そ、それは…。」
「すぐにボロ出してしまいそうだが、いいのかな?私が見たと言って職員会議にかけても?」
「うっ…。あ…あのう…。すみませんでした…。わ、私がやりました…。」
狩野の圧に負け、自分がやったと認める晴香。実際のことをベースにしたやり取りだから、気持ちがこもった雰囲気が出てる。
「校長が大事にしている壺だ。弁償はしなきゃな。」

