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タワマン〜墜ちた女達〜
第21章 4人目〜椎名風花〜

「ええ。とある筋からこの話を聞いて、同じマンションの住民が困っている。しかも、あなたとはホステスと客の関係でもある。せっかくなら助けてあげたいと思うのは普通のことでしょう?」
「それは…嬉しいお気持ちだけど…あなたがどうやって助けると…?」
「簡単な話ですよ…?風花さんがある条件を呑んでくれるなら…2億。2億をあなた達父娘に融資します。」
「に…2億…。」
「私はまあ知っての通り親から資産を受け継ぎ、さらに天涯孤独の身。受け継いだ資産だけじゃなくて、いろいろやってまして…。一応、すぐ動かせる金額として…2億といったところでしょうか。それだけあればなんとかなるんじゃないですか…?」
「何にもなしに、ポンッと2億を渡すつもりではないんでしょうけど、狩野さんにそんな金額が本当にあるの…?」
未だ風花は父親の横領については名言しない。ギリギリまで狩野の真意を探っているようだ。実際に狩野にそれだけの資金があるのかも含めて。
狩野は近くに置いてあったバックからある物を取り出し、風花に投げる。
「こ、これは…?」
「見ての通り、私の預金通帳ですよ。中を見てください。」
風花は狩野の顔と通帳を交互に見る。そして、意を決したように通帳を開く。軽く目が見開かれる。しばらく固まったままの風花だが、静かに息を吐き、通帳を閉じる。
「…。あなたが予想以上にお金持ちということはわかったわ…。」
風花が呟く。通帳の額面にはだいたい3億2000万ほどだ。現金でこれだけあり、さらにいくつかの不動産を持っている。ならば狩野の総資産はかなりのものになることがわかる。
「確かに2億を融資できそうね…。でも…結局、あなたの目的は何…?あなたは私が条件を呑めばと言った。その条件って何かしら…?」
風花は狩野を品定めするかのように腕を組み、仁王立ちで睨んで来る。
「私の目的は風花さん…、あなたですよ…。あなたが私に抱かれてくれるなら…俺のものになるなら2億…差し上げますよ?」
途中から狩野の口調が『俺』に変わる。風花から見れば狩野の表情はさぞかし下衆なものに見えるだろう。狩野にはそれを取り繕う気などなかった。嫌われたところで構わない。心底、自分を見下している相手を犯すことが今回の最大の目的だ。
礼奈よりさらに気高く風格のある相手を金にものを言わせて、無理やり犯したい。
「それは…嬉しいお気持ちだけど…あなたがどうやって助けると…?」
「簡単な話ですよ…?風花さんがある条件を呑んでくれるなら…2億。2億をあなた達父娘に融資します。」
「に…2億…。」
「私はまあ知っての通り親から資産を受け継ぎ、さらに天涯孤独の身。受け継いだ資産だけじゃなくて、いろいろやってまして…。一応、すぐ動かせる金額として…2億といったところでしょうか。それだけあればなんとかなるんじゃないですか…?」
「何にもなしに、ポンッと2億を渡すつもりではないんでしょうけど、狩野さんにそんな金額が本当にあるの…?」
未だ風花は父親の横領については名言しない。ギリギリまで狩野の真意を探っているようだ。実際に狩野にそれだけの資金があるのかも含めて。
狩野は近くに置いてあったバックからある物を取り出し、風花に投げる。
「こ、これは…?」
「見ての通り、私の預金通帳ですよ。中を見てください。」
風花は狩野の顔と通帳を交互に見る。そして、意を決したように通帳を開く。軽く目が見開かれる。しばらく固まったままの風花だが、静かに息を吐き、通帳を閉じる。
「…。あなたが予想以上にお金持ちということはわかったわ…。」
風花が呟く。通帳の額面にはだいたい3億2000万ほどだ。現金でこれだけあり、さらにいくつかの不動産を持っている。ならば狩野の総資産はかなりのものになることがわかる。
「確かに2億を融資できそうね…。でも…結局、あなたの目的は何…?あなたは私が条件を呑めばと言った。その条件って何かしら…?」
風花は狩野を品定めするかのように腕を組み、仁王立ちで睨んで来る。
「私の目的は風花さん…、あなたですよ…。あなたが私に抱かれてくれるなら…俺のものになるなら2億…差し上げますよ?」
途中から狩野の口調が『俺』に変わる。風花から見れば狩野の表情はさぞかし下衆なものに見えるだろう。狩野にはそれを取り繕う気などなかった。嫌われたところで構わない。心底、自分を見下している相手を犯すことが今回の最大の目的だ。
礼奈よりさらに気高く風格のある相手を金にものを言わせて、無理やり犯したい。

