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タワマン〜墜ちた女達〜
第21章 4人目〜椎名風花〜

風花が尋ねると、黙ってタバコを差し出す狩野。風花はタバコに火を点け、深く吸う。普段から吸っているわけではないが、仕事柄、たまに吸う程度ではある。
今はとにかく心を落ち着かせたかった。そのためのタバコであった。紫煙を数回吐き出したところで、狩野が声をかけてくる。
「少しは落ち着いたかな…?」
「はい…。ありがとうございます。私…どれくらい寝てましたか…?」
タバコを吸ってクラクラしながらも、急速に頭が冷えてくる。今の自分の状況を自覚する。
「30分くらいかな…。」
「30分…。あっ…!?あの…シャワー…浴びて来ます…。」
風花は中に2回も出されたことを思い出し、慌てて立ち上がる。今も狩野が出した欲望が自分の中にあるのがわかる。一刻も早くシャワーで洗い流したい。しかし、そんな風花の腕を掴み、留まらせる。
「そんなに慌てなくても大丈夫だ。どうせ妊娠はしないから…。」
「そ…そんなこと…わからないじゃないっ!2回も出しておいて…!」
「わかるさ…。俺には妊娠させる能力がないからな…。」
「何を言って…?」
「言葉通り…そのままの意味さ…。無精子病…。俺には精子を作る能力が全く無いと医者から診断されている。2つの病院で検査してもらって、両方で確定した診断さ…。」
「そ…それは…。本当なん…ですか…?」
風花は思わぬ狩野の告白に呆然とし、戸惑いながら確認する。
「もちろんだ。こんな状況で冗談言うつもりはないさ…。何なら診断書見るか…?」
狩野は持って来ていたカバンからファイルを取り出し、風花に手渡す。中には複数枚の書類。ペラリと捲ると、確かに狩野の名前の診断書に無精子病と書いてある。少し読み進めれば狩野の場合、精子が全く無いという病状もわかる。
「だから…妊娠しないってことなのね…。」
風花は思わず呟く。診断書にも妊娠の可能性がないことに触れられている。精子が少ないとかではなく、全く作れない重度なものだった。
「だから安心しろと言うのも変だが…。まあ、そういうことだ…。」
狩野が言うように、だからといって中出しのショックから簡単に抜け出せるわけではないが、妊娠する可能性がないことに、とりあえず安心する。
「他にも要因はあるが…、俺はこれから結婚するつもりもない。だから…その分余計に女性を抱くことに執着してしまうのかもしれない…。」
今はとにかく心を落ち着かせたかった。そのためのタバコであった。紫煙を数回吐き出したところで、狩野が声をかけてくる。
「少しは落ち着いたかな…?」
「はい…。ありがとうございます。私…どれくらい寝てましたか…?」
タバコを吸ってクラクラしながらも、急速に頭が冷えてくる。今の自分の状況を自覚する。
「30分くらいかな…。」
「30分…。あっ…!?あの…シャワー…浴びて来ます…。」
風花は中に2回も出されたことを思い出し、慌てて立ち上がる。今も狩野が出した欲望が自分の中にあるのがわかる。一刻も早くシャワーで洗い流したい。しかし、そんな風花の腕を掴み、留まらせる。
「そんなに慌てなくても大丈夫だ。どうせ妊娠はしないから…。」
「そ…そんなこと…わからないじゃないっ!2回も出しておいて…!」
「わかるさ…。俺には妊娠させる能力がないからな…。」
「何を言って…?」
「言葉通り…そのままの意味さ…。無精子病…。俺には精子を作る能力が全く無いと医者から診断されている。2つの病院で検査してもらって、両方で確定した診断さ…。」
「そ…それは…。本当なん…ですか…?」
風花は思わぬ狩野の告白に呆然とし、戸惑いながら確認する。
「もちろんだ。こんな状況で冗談言うつもりはないさ…。何なら診断書見るか…?」
狩野は持って来ていたカバンからファイルを取り出し、風花に手渡す。中には複数枚の書類。ペラリと捲ると、確かに狩野の名前の診断書に無精子病と書いてある。少し読み進めれば狩野の場合、精子が全く無いという病状もわかる。
「だから…妊娠しないってことなのね…。」
風花は思わず呟く。診断書にも妊娠の可能性がないことに触れられている。精子が少ないとかではなく、全く作れない重度なものだった。
「だから安心しろと言うのも変だが…。まあ、そういうことだ…。」
狩野が言うように、だからといって中出しのショックから簡単に抜け出せるわけではないが、妊娠する可能性がないことに、とりあえず安心する。
「他にも要因はあるが…、俺はこれから結婚するつもりもない。だから…その分余計に女性を抱くことに執着してしまうのかもしれない…。」

