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タワマン〜墜ちた女達〜
第21章 4人目〜椎名風花〜
それでも、風花は前を向くしかない。自分が望んだ状況なのだ。その中で自分が1番輝ける立ち位置を探らなければならない。狩野に飽きて捨てられることがないように…。

風花は立ち上がり、クローゼットに向かう。もうすぐ狩野も起きるだろう。その時に全裸でいるのは芸が無い。何を着るべきか考えながら、服を探す。

「孝宏…。そろそろ起きて…?チュッ…♡」

「ん…。風花…。おはよう…。ん…?これまた…刺激的な風景だ…。風花…きれいだよ…。」

「んちゅ…ぅ♡ありがとう…。嬉しいわ…♡」

狩野が目覚めると、風花が目の前にいた。寝る前は全裸のはずだったが、今は違う。
ドレス風の真っ赤なネグリジェ。シースルーで身体がかなり透けて見えている。胸元から零れ落ちそうな大きい胸。裾から伸びる艶めかしい太もも。ブラは付けていない。下は総レースの厭らしいショーツを履いている。

「風花…。出勤できないと覚悟しときなよ…?」

「んぢゅ…ぅるる♡もう…そのつもりで、これを着たの…。孝宏がこれ見たら襲ってくれると思って…。今日は仕事はお休みするわ…。だから…時間を気にせず…愛してくれる…?」

「ああ、たっぷりとしてやるからな…。」

風花は自ら、狩野の愛欲まみれた胸中へと一歩踏み出したのだった。狩野の手が風花に伸びる。結局、その日は狩野は自分の部屋に帰ることなく、風花を抱き続けた。

途中、狩野は礼奈に連絡を入れる。

「ああ、今日も帰らない。礼奈は少し身体を休ませろよ…。ああ、明日は帰る。その時に状況を説明するから。ああ、わかってる…。じゃあ、また明日な…。」

狩野は礼奈に帰らないことを告げ、電話を切る。

「高城さん…?彼女と話していたの…?」

「ああ、礼奈には俺の専属コンシェルジュとして、身の回りのことをしてもらってるからな…。」

「そう…。でも…驚きね…。無表情で淡々としてる彼女が、狩野さんと…。あんまり想像できないわ…。」

「ああ見えて、なかなか可愛いらしくてな…。」

「あら、そんな風に言われると嫉妬しちゃいそう…。」

風花が狩野の乳首を抓ってくる。

「痛たた…。いずれは2人ですることもあるから、仲良くな…?」

「わかってます…。でも、2人きりの時に他の女性の話はだめよ…?」

「そうだな…。悪かったよ…。」

「ふふっ…。冗談ですよ…。気にしてないわ…。」
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