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タワマン〜墜ちた女達〜
第22章 狩野の日常③
「でも…蒲田さんの胸も同じくらい魅力的に見えますよ…?」

このくらいなら大丈夫かなと、セクハラ発言をしてみる。

「わ…私の胸と花蓮ちゃんの胸を比べたらダメです!あれは崇高な存在!私の癒し…!」

萌衣の返答は斜め上をいっていた。逆に狩野は何と言っていいかわからなくなる。

「お…思い入れが凄いですね…。」

「あっ…、いや…、やっぱり忘れて…。これだから…私…周りに引かれるのに…。」

再び、俯いてしまう萌衣。『こんなキャラだっけ…?』と狩野は思いつつ、声をかける。

「今の時代、オタクも立派な既得権を確立してますし、熱中できるものがあるのはいいと思うんですけどね…。前の仕事柄、そういうのが好きなやつ、いっぱいいましたし…。」

広告代理店で働いているときは、アニメオタクなんてかなりの人数いた。仕事中であろうと、アニメの話になれば、論戦し、自分の推してるアニメの仕事が舞い込めば、泣いて喜ぶやつもいた。
狩野はどちらかというと、広く浅くの知識しかないが、好きなアニメもある。

「私は昔のアニメが好きで…。『DUNKSHOOT』なんかよく見てましたよ。人気が再燃した時に出たグッズも買いましたし。」

「だ…DUNKSHOOT…。あれもまた…。弘道と鏑木の睦まじき姿が…。い、いえ…なんでもありません…。」

『BLもイケる口か…。かなり重度の腐女子って感じだな…。これで既婚者なんだよなぁ〜。』

狩野は驚きつつ、狩野は疑問を口にする。

「旦那さんもアニメ好きなんですか?」

「お、夫は…最近はあまり興味なくなったみたいで…。付き合った時は詳しかったのに…。」

残念そうに萌衣が言う。その言葉で狩野は萌衣の夫の狙いがわかった気がした。

萌衣の容姿は美しい。かなりの女好きという萌衣の夫は、たぶん萌衣に近づくために、狩野のようにアニメについて調べたのだろう…。そして、アニメについて話したくてしょうがない友人のいない萌衣を簡単に誑かしたのではないだろうか?
手に入れた後は、興味ないアニメなど見もしなかったはずだ。目的は身体だけ。アニメ見放題、グッズ買い放題の暮らしをさせていれば、他に女を作っても文句も出ない。だから萌衣と結婚した。
それが真相なのではないかと推測する。そして、それは完全に当たっていた。

萌衣自身、夫の目的には気づいている。外に複数の女を囲っていることを。
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