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タワマン〜墜ちた女達〜
第23章 5人目〜蒲田萌衣~

蒲田萌衣28歳。既婚者でアラサーである彼女の性癖、特殊癖を列挙すると、かなりの数になる。
マンガアニメオタク。コスプレ好き。BL好き。妄想癖有り。でも、極度の人見知り。Mっ気も有り、縛られることに特に興奮する。他人に見られることにも快感を覚える。自慰も毎日。
そんな萌衣は当時働いていた会社の社長に見初められ結婚。しかし、幸せな結婚生活には程遠く、夫は多数の愛人を抱え、それを隠そうともしない。世間体を気にし、また萌衣が出歩くことなく、部屋で趣味に没頭しているだけなので、面倒くささがないので、そのまま離婚せずにいるだけである。
好色な夫は偶に美しい萌衣を抱きに帰って来るだけ。愛はない。
萌衣自身、それに不満はないが、心身の渇望は深い。愛がほしいわけではない。ただ、自身の妄想と身体を満足させてくれる相手を渇望していた。
萌衣はその欲求の一部を叶えるため、勇気を出して狩野を部屋に招待していた。ソワソワしながら、狩野の来訪を待つ。
狩野とは最近よく話すようになった。もっぱらアニメの話ばかりでも、嫌がらず聞いてくれ、人見知りの萌衣でも、緊張せず、話せるようになったのだ。
さらに狩野は萌衣が推すアニメの主人公に似ている。そのため、今日は狩野と共にコスプレの写真撮影をお願いしたのだ。
狩野に主人公のコスプレをしてもらい、自分はヒロインや好きな女性キャラのコスプレをして写真を撮る。動画も撮る。そして、狩野が帰った後にその写真や動画を見ながら、思いっきり妄想を膨らませ、自慰に更ける。そうすれば、自分の性癖の半分は満足させられる。そう考えていた。
ピンポンとインターフォンが鳴る。慌てて確認すると、カメラ越しに狩野の姿を見て、玄関を開ける。
「い…いらっしゃい。あ…ありがとうございます。来ていただいて…。」
「いえいえ、住民同士仲良く出来たら、私も嬉しいので。旦那さんは…?」
「今日は帰って来ないから…。じゃないとコスプレできない…。」
「そうなんですね…。ご挨拶したほうがいいと思って…。一応、お土産も…。」
狩野は有名菓子店の紙袋を差し出す。
「ん…。ありがとう…。でも…挨拶なんていらないから…。」
自分の夫のことを話す時、萌衣は素っ気ない。『無防備で不用心だな…。』と狩野は思う。旦那がいない部屋に男を入れるとは襲ってくれと言っているようなものである。
マンガアニメオタク。コスプレ好き。BL好き。妄想癖有り。でも、極度の人見知り。Mっ気も有り、縛られることに特に興奮する。他人に見られることにも快感を覚える。自慰も毎日。
そんな萌衣は当時働いていた会社の社長に見初められ結婚。しかし、幸せな結婚生活には程遠く、夫は多数の愛人を抱え、それを隠そうともしない。世間体を気にし、また萌衣が出歩くことなく、部屋で趣味に没頭しているだけなので、面倒くささがないので、そのまま離婚せずにいるだけである。
好色な夫は偶に美しい萌衣を抱きに帰って来るだけ。愛はない。
萌衣自身、それに不満はないが、心身の渇望は深い。愛がほしいわけではない。ただ、自身の妄想と身体を満足させてくれる相手を渇望していた。
萌衣はその欲求の一部を叶えるため、勇気を出して狩野を部屋に招待していた。ソワソワしながら、狩野の来訪を待つ。
狩野とは最近よく話すようになった。もっぱらアニメの話ばかりでも、嫌がらず聞いてくれ、人見知りの萌衣でも、緊張せず、話せるようになったのだ。
さらに狩野は萌衣が推すアニメの主人公に似ている。そのため、今日は狩野と共にコスプレの写真撮影をお願いしたのだ。
狩野に主人公のコスプレをしてもらい、自分はヒロインや好きな女性キャラのコスプレをして写真を撮る。動画も撮る。そして、狩野が帰った後にその写真や動画を見ながら、思いっきり妄想を膨らませ、自慰に更ける。そうすれば、自分の性癖の半分は満足させられる。そう考えていた。
ピンポンとインターフォンが鳴る。慌てて確認すると、カメラ越しに狩野の姿を見て、玄関を開ける。
「い…いらっしゃい。あ…ありがとうございます。来ていただいて…。」
「いえいえ、住民同士仲良く出来たら、私も嬉しいので。旦那さんは…?」
「今日は帰って来ないから…。じゃないとコスプレできない…。」
「そうなんですね…。ご挨拶したほうがいいと思って…。一応、お土産も…。」
狩野は有名菓子店の紙袋を差し出す。
「ん…。ありがとう…。でも…挨拶なんていらないから…。」
自分の夫のことを話す時、萌衣は素っ気ない。『無防備で不用心だな…。』と狩野は思う。旦那がいない部屋に男を入れるとは襲ってくれと言っているようなものである。

