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タワマン〜墜ちた女達〜
第23章 5人目〜蒲田萌衣~

『基本、世間知らずのお嬢様って感じなんだろうな…。』
狩野は思う。大学を卒業して、入社してすぐ社長に見初められて結婚し、何不自由ない生活を送っているのだ。警戒心も何もない。ちょっと優しくしただけで、相手を信用しているふしがある。だからこそ、今の旦那も萌衣を選んだのだろう。
「それで…私は何をすれば…?」
「ちょっと待って…。すぐ準備するから…。お茶飲んで待ってて…。」
すでに準備していた紅茶を入れ、狩野をリビングに座らせると、萌衣はパタパタと隣室へ入っていく。そして、服やら何やらを持って戻ってくる。
「こ…これを着てほしいの…。髪型はこれに寄せて…。これとこれも付けて…。」
萌衣が差し出したのは、白のワイシャツに、紺のニットベスト。チェック柄のズボン。それに合わせて、同じ服装をしたアニメキャラが印刷された紙が添えられている。簡単に付けられるピアスもどきに腕時計まである。全てキャラに寄せたものだ。髪型をセットするワックスやスプレーもある。
「わかりました。これに寄せるんですね?」
「うん…。カラコンも…問題ないなら付けて?」
「いいですよ…。萌衣さんは?」
「私はあっちで着替えるから。着替え終わったら、お茶飲みながら待っててほしい…。」
「わかりました。今日はトコトン趣味にお付き合いしますよ…。」
狩野が嫌な顔せず笑いかけると、萌衣は嬉しそうに頷き、隣室へ駆けていく。
『これは思ったよりチョロいかもな…。』
狩野はコスプレに付き合い、完全に萌衣が安心しきったところで、萌衣を襲うつもりである。唯一の心配は旦那が急に帰って来ることである。そこは一つ手は考えている。
狩野は成功をほぼ確信しながら、用意された服に手を伸ばす。きっちり印刷されたキャラを見ながら、服の着方も合わせ、髪型を変えていく。黒の瞳である狩野は青みがかったキャラに合わせ、カラコンを付け、ピアスも付ける。
用意されていた全身を映す鏡で確認する。
『確かに似ていると言えば似ているのかな…?』
狩野は鏡に写る自分を評価する。キャラ的にはもっとイケメンだが、雰囲気などはかなり近くなった。アラサーの自分が制服を着ても似合わないと思って、晴香達に制服を着せた時も自分は着なかったが、これならイケるかもしれないと思う。そう考えた自分がおかしくて笑いそうになる。その時、隣の部屋のドアが開く。
狩野は思う。大学を卒業して、入社してすぐ社長に見初められて結婚し、何不自由ない生活を送っているのだ。警戒心も何もない。ちょっと優しくしただけで、相手を信用しているふしがある。だからこそ、今の旦那も萌衣を選んだのだろう。
「それで…私は何をすれば…?」
「ちょっと待って…。すぐ準備するから…。お茶飲んで待ってて…。」
すでに準備していた紅茶を入れ、狩野をリビングに座らせると、萌衣はパタパタと隣室へ入っていく。そして、服やら何やらを持って戻ってくる。
「こ…これを着てほしいの…。髪型はこれに寄せて…。これとこれも付けて…。」
萌衣が差し出したのは、白のワイシャツに、紺のニットベスト。チェック柄のズボン。それに合わせて、同じ服装をしたアニメキャラが印刷された紙が添えられている。簡単に付けられるピアスもどきに腕時計まである。全てキャラに寄せたものだ。髪型をセットするワックスやスプレーもある。
「わかりました。これに寄せるんですね?」
「うん…。カラコンも…問題ないなら付けて?」
「いいですよ…。萌衣さんは?」
「私はあっちで着替えるから。着替え終わったら、お茶飲みながら待っててほしい…。」
「わかりました。今日はトコトン趣味にお付き合いしますよ…。」
狩野が嫌な顔せず笑いかけると、萌衣は嬉しそうに頷き、隣室へ駆けていく。
『これは思ったよりチョロいかもな…。』
狩野はコスプレに付き合い、完全に萌衣が安心しきったところで、萌衣を襲うつもりである。唯一の心配は旦那が急に帰って来ることである。そこは一つ手は考えている。
狩野は成功をほぼ確信しながら、用意された服に手を伸ばす。きっちり印刷されたキャラを見ながら、服の着方も合わせ、髪型を変えていく。黒の瞳である狩野は青みがかったキャラに合わせ、カラコンを付け、ピアスも付ける。
用意されていた全身を映す鏡で確認する。
『確かに似ていると言えば似ているのかな…?』
狩野は鏡に写る自分を評価する。キャラ的にはもっとイケメンだが、雰囲気などはかなり近くなった。アラサーの自分が制服を着ても似合わないと思って、晴香達に制服を着せた時も自分は着なかったが、これならイケるかもしれないと思う。そう考えた自分がおかしくて笑いそうになる。その時、隣の部屋のドアが開く。

