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タワマン〜墜ちた女達〜
第23章 5人目〜蒲田萌衣~
それは萌衣にとって甘美な気持ちにさせられる。しかし、同時に背徳感を感じさせる。夫を愛してると言えるほどの愛情はない。ピルを飲んでいるので、妊娠する恐れもない。

しかし、それでも萌衣は狩野に抱かれることに恐怖を覚える。もう後戻り出来なくなる恐怖を。

これが普通の浮気なら、萌衣はこんなに悩まなかったかもしれない。しかし、萌衣の性癖を完全に掌握した狩野に抱かれることはかなり悩ましい。萌衣が夢中になり過ぎるかもしれないからだ。あのSEXを味わえるなら全てを捨ててとまで考えてしまう。

しかし、夫にそれがバレたら容赦なく、離婚で捨てられる。そうなれば萌衣は生きていけない。もう言ってもアラサー。社会経験はあるものの、結婚してからは自分の趣味に没頭するだけの自由な生活。それを手放したくはなかった。

夫との自由な生活。狩野との快楽に満ちた時間。その2つの間で揺れ動きながら、萌衣は水着に着替える。

濃紺の本格的な競泳水着。ぴっちりとしたその水着に豊かな胸やお尻を収めていく。一目でその素晴らしい体型が見て取れる。胸は少し押し潰されながらも、その大きさを主張している。
下半身の際どいライン。きれいに脱毛し、パイぱんの萌衣の身体はそのラインも美しい。

おかしなところがないか、鏡でチェックしてから狩野の元へ向かう。

更衣室を出ると、狩野がゆっくりと泳いでいるのが見えた。萌衣はそのことに恐怖を覚える。先ほど1時間近くSEXしたのだ。しかも2回連続で。それなのに泳げるのにかなりの驚きがあり、まだまだハードなプレイもできるという証左である。

狩野が息継ぎの時に萌衣の姿が目に入ったようで、泳ぎを止める。

「やっときたか…。そこに立つんだ。」

狩野がプールサイドを指差す。萌衣は大人しくそれに従い、言われた場所に立つ。

「ここで…いいですか…。」

「あぁ、いい眺めだ…。」

狩野はプールに入ったまま、下から見上げるように萌衣へと視線を向ける。ぴっちりとした競泳水着のおかげで、身体の起伏がはっきりわかる。
狩野の位置からだと、萌衣の陰唇の膨らみまで確認出来てしまう。遠慮ない視線にさらされ、萌衣はモジモジする。

「あ…あんまり…見ないで…。恥ずかしい…。」

「だめだな…。もうお前は俺の奴隷。あんまり反抗的な態度だと、さっき撮った動画を旦那に見られることになるぞ?」
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