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タワマン〜墜ちた女達〜
第23章 5人目〜蒲田萌衣~
「あっ…!あの動画を…?そ…それは…。」

「お前がシャワー浴びてる間にデータを俺のパソコンに移させてもらった…。もう、お前は俺の言うことを聞くしかないんだよ…。」

「さっきの間に…。そ…そんな…。あれ見たら…絶対に…離婚させられる…!お…お願いしますっ!それだけは…!それだけはやめてっ!」

顔を真っ青にしながら、懇願する萌衣。そんな萌衣を見上げながら狩野は笑う。

「それはお前次第さ…。俺だって事を大きくはしたくない…。お前が素直に俺に抱かれて、その事を秘密にできれば良いだけさ…。」

狩野の言葉にすぐに萌衣は応える。

「も…もちろん!抱かれます!秘密にします!だから…動画を見せるをだけは…。」

そう言って萌衣はプールに飛び込む。ザブンと波を立て、狩野の前に浮き上がる。

「この身体…好きなようにしていいから…。だから…お願いします。」

萌衣は絶望の一歩手前といった顔で、狩野に近づき、自分の身体を差し出すように密着してくる。よほど旦那に知られるのが怖いようだ。まあ、それも仕方がないことであろう。離婚となれば萌衣の経歴、現状から考えて、同じような生活を続けられないことは明白だ。続けるためには狩野に抱かれるしかない。

「良いだろう。さっきも言ったが、俺も事を大きくしたくない。会うのは週1、2回。必ず旦那がいないと確定している時だけ。事前に予定を確認して呼び出す。俺の要求は基本それだけ。無理に会おうとしなくていい。旦那に抱かれるのも構わない。お前が旦那にバレないように気をつければ、それで良い。」

晴香達と同じような条件を伝える。これを聞くと基本、相手は安堵する。萌衣も明らかに安心した表情を浮かべる。そして、安堵しながらも、ふと、不安になるのも同じだ。

「そ…それだけで…いいの…?」

疑うように尋ねてくる。脅迫している割には条件が緩い。そのため逆を不安に感じるのである。

「これも言ったが、俺はすでに4人の女を従わせている。だから、お前に割ける時間も多くはない。お互いに適度に楽しむ。それで良い。その方がお前にとっても良いはずだ。」

「そ…そうですね…。私は動画を見せないと約束してくれたら、それで…。」

「そっちが約束を破らない限り、俺も破らないさ…。面倒事は嫌だしな…。ああ、あと条件は2つほどあるか…。」

「ふ…2つ…。な…なんですか…?」
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