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タワマン〜墜ちた女達〜
第25章 狩野の日常④

「この前、お会いして…。今は柊さんの会社で働いているそうで…。」
「ええ、我が社でもエースとして活躍してくれています。佐藤さんから狩野さんのことを聞いて。今度、パーティーする時は招待するので、ぜひいらして…?佐藤さんの前の会社での様子も聞きたいし…。」
「それは…。ぜひ…、機会があれば参加させていただきます。」
「良かったわ…。佐藤さんも喜ぶわ…。では、ご機嫌よう…。」
そう言って去っていく美夜を狩野は見送る。ようやく美夜に関わるきっかけを手に入れることができた。ここから、どうやって美夜を追い詰めていくかは、何も決まっていないが、とにかくきっかけを手に入れることが出来たのだ。
佐藤には感謝しかない。今度会う時は美味しい店にでも連れて行こうと、考える。
その機会はすぐに訪れる。佐藤から再びマンションに来ると連絡が来たのだ。狩野は佐藤の仕事が何時に終わるか確認し、ディナーの約束をする。佐藤は簡単に了承の返事を返してくる。
『これはチャンスかもしれないな…。もしかして、美夜との関係に不満でもあるのかもな…。』
美夜と恋人関係にあるなら、男性からの誘いに簡単に乗って来るとは思わなかった。乗って来たということは、美夜との関係が良好ではないのかもしれないと勘繰る狩野であった。
何がなんでも佐藤を抱きたいわけではない。狩野の目的は何かしら美夜の弱みを聞き出すことである。佐藤の口は軽くはないだろうが、篭絡出来れば話してくれるだろうというのが、狩野の算段である。
狩野はマンション近くのホテルに入る有名フレンチの店を予約する。そして、同時にホテルのバーと、スイートルームも予約しておく。
その日は場合によっては帰って来ないので、風花と礼奈に事情を話し、帰って来たら相手をしてもらうと告げる。
「その方を抱けなかった場合の代わりですか…?私達は…?」
「ちょっと拗ねてみたくなりわね…。」
礼奈と風花がジト目を向けてくる。2人は狩野に対して遠慮ない口をきく。狩野は対等な関係でありたいので、そう言った物言いも嫌いではないが、厄介でもある。しかし、独身である礼奈と風花が1番時間が自由であるため、急に呼び出す場合は2人になるのだ。
「そういうわけじゃ…。どちらかと言うと、佐藤は抱かずに済むほうが良いし…。何より2人を抱けないほうが残念だ。」
「あら、お上手だこと…。」
「ええ、我が社でもエースとして活躍してくれています。佐藤さんから狩野さんのことを聞いて。今度、パーティーする時は招待するので、ぜひいらして…?佐藤さんの前の会社での様子も聞きたいし…。」
「それは…。ぜひ…、機会があれば参加させていただきます。」
「良かったわ…。佐藤さんも喜ぶわ…。では、ご機嫌よう…。」
そう言って去っていく美夜を狩野は見送る。ようやく美夜に関わるきっかけを手に入れることができた。ここから、どうやって美夜を追い詰めていくかは、何も決まっていないが、とにかくきっかけを手に入れることが出来たのだ。
佐藤には感謝しかない。今度会う時は美味しい店にでも連れて行こうと、考える。
その機会はすぐに訪れる。佐藤から再びマンションに来ると連絡が来たのだ。狩野は佐藤の仕事が何時に終わるか確認し、ディナーの約束をする。佐藤は簡単に了承の返事を返してくる。
『これはチャンスかもしれないな…。もしかして、美夜との関係に不満でもあるのかもな…。』
美夜と恋人関係にあるなら、男性からの誘いに簡単に乗って来るとは思わなかった。乗って来たということは、美夜との関係が良好ではないのかもしれないと勘繰る狩野であった。
何がなんでも佐藤を抱きたいわけではない。狩野の目的は何かしら美夜の弱みを聞き出すことである。佐藤の口は軽くはないだろうが、篭絡出来れば話してくれるだろうというのが、狩野の算段である。
狩野はマンション近くのホテルに入る有名フレンチの店を予約する。そして、同時にホテルのバーと、スイートルームも予約しておく。
その日は場合によっては帰って来ないので、風花と礼奈に事情を話し、帰って来たら相手をしてもらうと告げる。
「その方を抱けなかった場合の代わりですか…?私達は…?」
「ちょっと拗ねてみたくなりわね…。」
礼奈と風花がジト目を向けてくる。2人は狩野に対して遠慮ない口をきく。狩野は対等な関係でありたいので、そう言った物言いも嫌いではないが、厄介でもある。しかし、独身である礼奈と風花が1番時間が自由であるため、急に呼び出す場合は2人になるのだ。
「そういうわけじゃ…。どちらかと言うと、佐藤は抱かずに済むほうが良いし…。何より2人を抱けないほうが残念だ。」
「あら、お上手だこと…。」

